新型コロナウイルス(COVID-19)に感染された方々には謹んでお見舞い申し上げますとともに、一日も早いご快復と収束を心よりお祈り申し上げます。
家具・インテリアの業界も大きな影響を受けております。
悲観的な話ばかりするのも建設的ではないので、不謹慎なつもりはありませんがアフターコロナに置ける家具インテリア関係のポジティブな部分をお話します。
テレワーク需要とはまた違ったところです。
住まいに目を向ける人が増えた
今回のコロナウイルス問題による影響で、日本でも緊急事態宣言が出されるなど日常ではない状況が続きました。
2020年7月現在もコロナウイルスによる影響は弱まっておりません。
この緊急事態宣言は外出活動や会社・店舗営業の休業要請もあったことで、根本的に在宅をしなければならないというようなこととなりました。
その為、テレワーク/リモートワークが進んだことで、自宅で仕事をする人がかなり増えました。(統計は不明)
それでなくてもウイルス感染リスクから避けるために自宅で過ごす時間も増えたことで、皆さんにとって自宅の快適さということに目を向けるきっかけともなりました。
長い時間在宅することで、自分の住処をいかに居心地の良いものにするかを考える人も増えてきたのではないでしょうか。
実際に、テレワーク需要であるデスクやオフィスチェア以外にも「ラウンジチェア」というカテゴリーの動きも良いです。
ラウンジチェア、つまり1人掛けのパーソナルチェアですが、自宅でリラックスしてくつろぎながら趣味の時間を過ごすのに最適の椅子です。
今までだったら仕事が終わった後に外出して気分転換も出来ましたが、今では気軽にどこかへ行くには憚られる状況でもありますので、同じ自宅内で仕事以外のくつろぎの場所が求められたからです。
どっしり安らぎの椅子に座り、映画を見るも良し、音楽を聞くも良し、お酒を飲むのも良し。
例えば北欧の照明文化が発展したのは、特に冬場における日照時間の短さにより室内ですごす時間が長いといった理由もあります。
日照時間を補うために、自宅で温かみのある光を求めて様々なデザインが生まれました。
そして自然と家庭でも照明を工夫するとともに、室内の家具や装飾にもこだわりを求めます。
制限があるからこそ、そこを工夫することで文化が発展しました。
ということは、今回のコロナで自宅で過ごす時間が長くなればなるほど、その快適さと居心地の良さを求めて家具やインテリアにも目を向ける人が増えるということです。
座る時間が長ければ長いほど椅子を重要な要素として”こだわる”ように、同じ空間に居る時間が長いほど空間自体に”こだわる”ようにですね。
そう考えると家具・インテリア業界も転機※とも言えます。※ピンチをチャンスにという意味です。
人々が目を向けるタイミングでもありますから、ここにむかってちゃんとアプローチをすることが結果にもつながるでしょうし、今後の業界への良い影響ともなり得ます。
まだまだ大変な時期ですのでそんな自宅のインテリアにまで手が回らないというのも分かります。
それでも先が見えないながらもせめて住まいだけでも良くしようと動く人もいます。
この状況をただ憂うばかりでなく、デザインを提案して未来のために行動できると良いですね。
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