MAGIS(マジス)は1976年にイタリアで創業した家具・インテリア家庭用品メーカーです。
最先端の技術とデザインを日常の製品に取り入れ、インテリアデザインに新しい変化を与える気鋭の存在です。
マジス社の歴史や特徴、家具やプロダクトの魅力とともにハーマンミラー社との関係もお伝えします。
マジス社名の由来と歴史
”MAGIS”とはラテン語で”もっと”を意味する比較級の形容詞です。MAGIS(読みはマジス)のすべての商品には、”もっと”というこだわりが込められています。
1976年に北東イタリアで創業者となるユージニオ・ペラッツァによって設立されたマジスは、現在では世界的な評価を得ているデザインの研究所ともいえるメーカーに成長しました。
Richard Sapper(リチャード・サッパー)、Jasper Morrison(ジャスパー・モリソン)、Stefano Giovannoni(ステファノ・ジョヴァノニ)、Marc Newson(マーク・ニューソン)、James Irvine(ジェームス・アーヴィン)、Konstantin Grcic(コンスタンチン・グルチッチ)、Ron Arad(ロン・アラッド)、Ronan & Erwan Bouroullec(ロナン&エルワン・ブルレック兄弟)、深澤直人(Naoto Fukasawa)といった世界を代表するデザイナーたちの創造性とともにマジスは常に時代の変化を掴み、最先端のものづくりに挑戦しています。
創業当初からプラスチック家具メーカーとしての印象が強かったですが、近年では金属や木材、エコ素材など幅広い祖製品づくりをしています。
世界70ヶ国で販売されるマジスの斬新な製品は、世界で数々の賞を受賞し、ニューヨーク現代美術館(MOMA)やパリ国立近代美術館など世界のミュージアムでパーマネントコレクションにも選ばれています。
マジスの家具作りとフィロソフィー
創業当初からプラスチックを使った製品づくりをしており、その技術力を活かした家具作りを得意としています。
マジス=プラスチックというイメージを持っている人も少なくないです。
ですが2000年代より金属や木材を使った家具のバリエーションを増やしており、異素材との組み合わせが印象的なデザインクオリティの高いラインナップを持つメーカーとなっています。
マジスはデザイナー主導の製品づくりをしていません。
マジスはまず作りたい家具・製品をイメージします。そうして考えられたイメージを実際にデザインをする人を探します。もっともマッチしたデザイナーに声をかけ実際に実現に向けて動きます。
トレンドや売れることだけ考えたデザインではないところが昨今の家具メーカーとして珍しいスタンスです。
そのおかげで他のメーカーやデザイナーにはない独自性あふれた製品が出来上がり、自然と注目も集まり人気が出ます。
マジスの代表的家具
マジスには本当に多くの製品がラインナップされています。
カタログの厚さも2019年現在184ページまで及びます。
その中で特に評価や知名度の高い代表的なデザインはこれらです。
チェアワン
by コンスタンチン・グルチッチ

ワイルドバンチシリーズ
by コンスタンチン・グルチッチ
360°コンテナ
by コンスタンチン・グルチッチ
パピー
by エーロ・アールニオ
スティールウッドシリーズ
by ロナン&エルワン・ブルレック
もちろんここで紹介で来ていないだけで数々の優秀な家具・インテリアが揃っています。椅子やテーブルからホウキやアイロン台まであります。
グルチッチが多いので、マジスの代表的デザイナーといえば彼とも言えますね。
マジスとハーマンミラーの関係
この写真は米国ハーマンミラーのカタログです。
同社の代表作でもあるイームズチェアが掲載もされた椅子のページですが、普通にマジスの製品も掲載されています。
理由はハーマンミラー社は北米とカナダにおけるマジスの独占販売代理店契約を結んでいるからです。
だから米国のハーマンミラーのカタログには普通にマジスの製品が自社製品と並べて掲載されています。(日本はハーマンミラージャパンとマジスジャパンと別々に存在しますので日本のマジスの販売はマジスジャパンが行っています)

そのため北米とカナダに限り、ハーマンミラーはマジスも含めて提案や販売にコーディネートをしています。
例えば。
ここは私は行ったハーマンミラー米国本社ですが丸いテーブルはマジスのXZ3です。

ハーマンミラー米国本社の別の部屋ですが、奥にみえるスツールとシェルフはともにスティールウッドシリーズです。
さらに外ではチェアワンとテーブルを置いています。
次ここはハーマンミラーニューヨークショールームですが、このシェルフもスティールウッドシリーズです。
よくこのシェルフを使っています。ハーマンミラー製品では無いスタンダードなシェルフですからね。
あと他にはこんなのも。


ハーマンミラー製品だけでは空間全てを揃えられない時に、マジス製品があることで補うこともできますし、その逆にマジス主導の空間にハーマンミラー製品を配置もします。
ハーマンミラーに時計とかコートハンガーとか無いですからね。
ということでハーマンミラーの家具とマジスの家具は相性が良いので、私は一緒に提案することをしています。
私が思うマジスの良さ
(マジス東京ショールーム)
マジスの製品は”気が利いて”います。
他では変わりが効きづらいデザインが多く、またそれが使いやすく値段もカジュアルですし頑丈です。
それに海外製品とは思えないほど仕上がりが良いのも評価できます。梱包もロジカルでしっかりしています。これはマジスジャパンの尽力でもあります。
全てをマジスで揃えるのも当然良いのですが、マジスの良さは『この場所に何か良い家具が無いかな』と思った時にばっちりはまるところでしょう。
日本ではコントラクトの方が強い家具メーカーなので家庭へ向けてはこれからでしょうか。
もっと伸びる会社なのは間違いありません。
マジスフラッグシップストア&ショールーム
ここにはマジスの多くの製品が揃っておりインテリアコーディネートともに提案しています。
私のお店では個人の方はもちろんコントラクト販売もしています。
法人向けへの販売へ力もいれていますので、建築、設計、家具工房、デザインオフィス、どこでもマジスの家具が必要な方に良い条件で販売することをしています。
ハーマンミラー正規販売店でありマジス正規販売店でもあります。
マジスの家具が必要な方は連絡ください。もしくはお店へどうぞ。
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