【プレオープンイベント参加レポート】「長く生きる。”DNA”を繋ぐ50脚の椅子」展―永井敬二コレクションより―

展示品の椅子の一部と永井敬二氏

「長く生きる。”DNA”を繋ぐ50脚の椅子」展
―永井敬二コレクションより―
2019年7月26日(金) ― 11月24日(日)

無印良品銀座にて歴史を感じる椅子展「長く生きる。”DNA”を繋ぐ50脚の椅子」展が開催されます
無印良品銀座店6階のATELIER MUJI GINZA Gallery1にて「長く生きる。”DNA”を繋ぐ50脚の椅子」展―永井敬二コレクションより―2019年7月26日(金) ― 11月24日(日) が開催されます。

 

以前ここで無印良品銀座店6階のATELIER MUJI GINZA Gallery1にてこんな展示があることをお伝えしました。

それに伴いプレトークイベントが開催されて永井氏本人によるギャラリーツアーがあるという案内もしていました。

そこで私は『行けないよなぁ』とぼやいていましたが、結局行ったんですよ。私。参加できたんですよ。

その時の感想を書きます。

 

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永井敬二コレクションと椅子の歴史

 

ありがたいことにずーっと仕事が立て込んでいており、このプレオープニングイベントには最初から行ける予定は無くて、スケジュールがギリギリまでわからなかったので予約はしていませんでした。

で、いざ2日前に7/25なんとか東京に行けることがわかったのですが当然のように満席でした。

でも一応キャンセル待ちにしていたら、その日の夜にキャンセルがあったという通知が入りました。その瞬間に予約を入れたらなんと予約完了したんですよ。ラッキー。

 

無印銀座

ということで無印良品銀座まで来ました。

他の無印店舗とは一味違いますね。弁当からサンドウィッチから野菜まで売ってますしドリンクスタンドまであります。さすが銀座。

ここの6階が2019年4月4日にATELIER MUJI GINZAと生まれ変わり、デザイン文化の交差点ともなるアプローチをしています。

現在はアーカイブス:バウハウス展をやっています。

 

ATELIER MUJI GINZAについて | ATELIER MUJI
ATELIER MUJI は、田中一光氏により命名され、「ここは暮らしの原点に立ち返り、未来へ進むヒントを見つける工房です。」 というスローガンのもと運営されてきました。 未来を見据えたこの活動は、良品計画初の複合的なデザイン文化の交差点として、 2019年4月4日、銀座で新たに『ATELIER...

 

トークショー風景

そしてプレオープニングイベントは夜にスタートしました。

永井氏によるコレクションの解説や椅子のストーリーなどを語っていただきました。

 

ただですね、この参加者が座っている椅子がなんと永井コレクションなんです。

貴重なものや古いものが多いのですが、永井氏の意向で座ってもらいたいということで特別に並べてもらっていました。

 

椅子の写真1

こんな椅子たちに座って大丈夫かな・・・と私は不安になるのですが、永井氏は椅子は見て座った体感しないとわからないということで、一部のコレクションを除いて自由に座って良いとのことでした。

私は時間ぎりぎりに現場に来たので空いていた椅子としてパントンの「コーンチェア」があったのでそれに座っていました。

傷付けちゃいけませんし気を付けましたよ。

 

椅子の展示風景

そのおかげで本来の展示スペースはすかすかでした。

どうも本来の予定ではコレクションに参加者が座るようにはなっていなかったみたいです。

一度展示したのを全部出したそうですよ。

 

椅子の写真2

(マルセル・ブロイヤーのチェスカチェア(左)とエリック・マグヌッスンのZ-Downチェア(右))

永井氏の話は興味深く大変に詳しい情報ばかりで驚きます。

これほどの椅子収集家なのですが自身のことはコレクターとは思っていないそうです。

そんな彼が最初に興味を持った椅子が福岡で見たミースのMRチェアだそうです。

 

ミース・ファン・デル・ローエ最初の椅子の一つ「MRチェア」
バルセロナチェアで有名なミース初期の名作椅子です。スチールパイプの片持ち構造はブロイヤーの影響も受けています。 美しい姿が特徴なエレガントな椅子です。

 

これ偶然私も前日にこのサイトで更新しているんですよ。びっくり。

20代の頃にこの椅子を見てどうしても欲しいと思ったそうです。

でも当時の販売価格が8万円ぐらいだったそうで、給料が1~2万円ぐらいの時代だったらしくとても買えないと。

しかし何とかこの椅子をことを知れないものかメーカーを調べて東京の目黒通りのお店まで行ったそうです。そこでミースのMRチェアはとても買えないと伝えたところマルト・スタムの椅子を譲ってもらったそうです。

そこから永井氏の椅子歴史が始まったそうです。

 

椅子の写真3

今回の椅子展の主役でもあるミヒャエル・トーネットの「カフェチェアNo.14」は曲木技術によって作られた名作椅子です。

永井氏は最初この曲木椅子を古くさいと感じていたそうですが、彼にとって東京のお父さんとも呼べる加藤氏との出会いにより様々な情報を得ていく上で魅力がわかったそうです。

 

ワシリーチェア

(マルセル・ブロイヤーのクラブチェアB3)

曲木から時代は変わりスチールパイプの椅子の話もしていました。

永井氏の知識豊富なところは、ただ椅子の歴史を知っているだけでなく、当時日本で販売していた会社や流通や携わっていた人名まで出てくるところです。

この辺の話は私にとってはもろに関わってくる情報なので貴重ですし楽しいです。

 

パントン

(ヴァーナー・パントンのSチェア)

一時間という短い時間でしたが永井氏による椅子の歴史や解説や使用感まで聞けた充実のイベントでした。

本当に参加できて良かったです。

 

でも、こうした時に”お客様気分の参加者”がいるのは気になります。

貴重なコレクションだということがわかっていないのか、椅子を裏返して床に背もたれを当てたりと扱いが雑な人たちがいます。いくら自分が椅子の状態やロゴが見たいからといって限度がありますよ。足でけっている人もいましたし。

ちょっとおかしいですね、無料でこんな場所に来ておいてコレクションを雑に扱うなんて常識がなさ過ぎます。私一人憤っていたのかもしれません。トラブルになるので私も何も言いませんでしたが、言うのが正しいのか正しくないのか。

それを決めるのは所有者である永井氏なのですが、本来は運営側が注意をすることです。

 

メツァドロ

(カスティリオーニ兄弟によるメツァドロ)

イベント終了後に残れる人だけで簡単な懇親会が行われたので、このタイミングで私も永井氏と初めてお会いして挨拶して話もできました。

 

永井氏自体は業界で有名ですし、書籍やインタビュー記事などを読んでもいました。

それよりも、私の前職の社長が永井氏のことを師匠と呼んでよく私に彼のことを話してくれていたのでずっと興味は持っていました。が、永井氏は福岡在住なのでなかなか機会がなくて会えずじまいでした。

ちなみに私の前職の社長とは今も仲良くやっていますが、すでに業界30年ぐらいやっている人ですし、イームズブーム、ミッドセンチュリーブームを作った一人でもあり、当時から現在に至るまで経験や交友関係などは相当なものです。そんな彼が師匠と呼ぶぐらいですからよっぽどの人なんだとは思っていました。

実際、今回のイベントでそれがよくわかりました。本当に詳しい人ですね。

スムーズに自己紹介できるように事前に前職の社長から永井氏へ私のことを伝えておいてもらいました。そのおかげでいろいろ話せましたし名刺交換もできました。

 

ワーグナー

(オットー・ワーグナーの椅子)

それと実は良品生活には私の知り合いが居て今回のイベントに携わっていました。

おかげでこのATELIER MUJI GINZAについても教えてもらいました。

以前はエンツォ・マーリ展をやっており、あまり無印良品の客層とはマッチしないと私は思ったのですが、それが狙いとしているそうで、このアトリエはホテルも併設している場所でもあるため日常生活とは離れたものを展開していきたいものだそうです。バーも兼ねており、珍しいラインナップの閲覧可能な書籍もたくさん置いています。

商業的な部分は後にして文化的な情報発信をする場としてやっていきたいそうです。大企業ならではですね。

 

椅子展のカタログ

今回のためのカタログがまた良く出来ています。資料的価値がありますよ。

この椅子展自体は本日7/26から開始なので、行ける方はぜひ銀座まで行ってみてください。

椅子の魅力を知ってくださいませ。

 

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