– Goetz Sofa –
デザイナー:Mark Goetz (マーク・ゲッツ)
1999年に米国のデザイナー「マーク・ゲッツ」がデザインをしたこのゲッツソファはクラシックモダンを追求しており、家庭市場に再び参入したハーマンミラーコレクションと親和性の高さも魅力です。
プライウッドを使ったモダンソファ
このソファはハーマンミラー社からの依頼で誕生しました。
1994年からハーマンミラー社は「Herman Miller For The Home」を立ち上げ、再度家庭市場に向けて新たに製品セールスを始めました。そこではイームズストレージユニットやネルソンベンチなど40~50年代に同社にて販売をしていた家具の復刻も行われました。
フォーザフォームのラインナップとしてこのゲッツソファは1999年から発売を開始されました。
デザインをしたマーク・ゲッツは学生時代にジョージ・ネルソンやイサム・ノグチの講義を受けて大きな影響を受けました。その後にレイ・イームズと直接会う機会もありました。
巨匠たちのフィロソフィーを直接感じ、ハーマンミラー社の家具を作るにあたって彼は”20世紀の家具デザインを象徴するハーマンミラー社のプロダクトの一部となるべきソファ”として作り上げました。
そうして選ばれた素材はプライウッド(成形合板)です。ハーマンミラー社、ひいてはイームズ夫妻のプロダクトというイメージが強いこの素材とレザーの組み合わせにより、一目で同社の製品であることがわかり、さらにクラシックモダンともいうべき新しいソファが生まれました。
個人的には脚もネルソンの家具を踏襲したようなデザインで特徴的だと感じます。
このソファですが、2019年現在日本円で3シーターが188万円(税込)です。
私でもこのソファはどうしてここまで高額なのかと疑問があったのですが、以前ハーマンミラー社の工場に行ったときに答えがわかりました。
単純に製造するためにかかるコストが大きいからです。
上質な牛革をたくさん使い、プライウッド部分も広く丁寧に仕上げています。
クラフトマンシップにより一つ一つ作り上げられる様は値段を納得させます。
(https://www.hermanmiller.com/ja_jp/products/seating/lounge-seating/goetz-sofa/product-images/)
まさに高級家具ですね。価値のある哲学も感じされる逸品です。
座り心地も最高ですよ。がっしりしてまさに良い物に座っているという感覚が体験できます。
頑丈なので長期間の仕様も問題ありません。
本物のソファを求める人にお勧めできます。
現在はオーダーできる仕様が増え、ファブリックの選択、レザーのランク選択、木材の選択などバリエーションが膨大にあります。
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