日本を代表するプロダクトデザイナーである「渡辺 力」氏。
そんな彼のポップアップショップが2017年に東京の新橋にあるメトロクス東京にて開催されました。
貴重なプロダクトが多く展示されていたので過去のことですがここで紹介します。
渡辺力ポップアップショップ
当時の情報はこちら
渡辺力 ポップアップショップ
2017.8.19 sat ~ 9.30 sat戦後日本のデザイン黎明期に革新をもたらしたデザイナーのひとり、 渡辺力氏のデザインプロダクトを一堂に会したポップアップショップを開催します。 現在では市場に流通していないリストウォッチやスツールをはじめ、 渡辺氏に関する貴重なコレクションアイテムやデザイン図面(原本)、未発売の最新モデルの予約販売、 生前に残した直筆サイン入りのプロダクトの限定販売など特別な企画もご用意しました。
㈱メトロポリタンギャラリーの下坪代表取締役は、以前から渡辺力氏と親交があり、彼のデザインを製品化や復刻をするなど重要なポジションを担っています。
そうした経緯から力氏の貴重なプロダクトを保有しており、それをお披露目する珍しい機会でした。
力氏の代表作のオリジナルヴィンテージの数々が展示されていました。
トリイスツールも経年の味がでて非常に格好良いです。
ヒモイスのオリジナルヴィンテージもありました。
それぞれの図面まで飾られていることで、デザインのことが深くまで理解することが出来ました。
これも珍しい力氏のペンダントライトです。
詳細は私も覚えていませんが、コンパクトで現在も通じる魅力あるフォルムです。
キャスロンシリーズです。
1964年から反転フラップ表示式の時計(いわゆるパタパタ時計)の時計もデザインしており、こちらもオリジナルヴィンテージが飾られていました。私も実物を見たのは初めてです。
フラップ表示式の時計は日本で実用化されたのは1960年代のことですので、置時計としてプロダクト化したのは力氏はかなり早かったです。(力氏が最初かどうかまではわかりません)
近年製品化が薦められているリキモビールの未プロダクト化デザインも飾られていました。
銅板を使った美しいデザインです。
これはブルーノ・ムナーリによる「役に立たない機械」のオマージュのようにも見えます。
日本でデザインという言葉が誕生する前からデザイナーをしていた渡辺力氏の製品類は、日本の発展を感じることもできる優れたものばかりです。
彼の作品がまとめて観ることが出来るのは良い体験でした。
これからも彼の作品が復刻されることでしょう。
日本のデザイン界の重要人物ですので、今日初めて彼のことを知った人は覚えておいてくださいね。
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