ミッドセンチュリー期を代表するアメリカ・ロサンゼルスのデザイナー「チャールズ&レイ・イームズ」はイームズシェルチェアやイームズラウンジチェアといった今なお名作として評価の高い家具デザインを多く残しました。
存命中はすべての家具をアメリカ・ミシガンのハーマンミラー社にて製造販売をしており、イームズ夫妻亡きあともチャールズの孫が代表を務めるイームズオフィスとハーマンミラー社のパートナーシップは続いています。
そんな彼らが活躍した時代にテレビ出演をしている映像が残っています。
1956年に彼らの実際の映像とともに非常に貴重です。
(Herman Miller公式youtubeにアップロードされている動画です。)
この映像はニューヨークのNBC(マンハッタンの放送局)の”home”というTVショーの模様です。1956年に放送された内容です。
1956年というと・・・チャールズが49歳で、レイが44際の時ですね。
そして1956年といえばイームズラウンジチェアの発売年です。
イームズ夫妻は新発売するイームズラウンジチェアの宣伝も兼ねての出演です。
まだイームズプライウッドチェアが発売して10年しか経っていない時代ですからね、すごく時代を感じます。
特にレイ・イームズの映像が良いですね、
彼女はチャールズのように表に出る人物ではなかったからです。まだデザインのクレジットもチャールズ・イームズ単体だったときですし、こうして二人が並んで映像に出演するの光景を見るのは珍しいです。
レイはチャールズが亡くなってから率先して表舞台に出るようになり、デザインのクレジットもチャールズとレイの連名になったのも90年代になってからです。(2000年代だったかもしれません。)
プライウッドチェアの発売もチャールズが39歳の時ですから、彼らが若くからデザイナーとして評価をされていたわけではないということがわかります。大器晩成ですね。
映像の中でチャールズはレイのことを「彼女は画家」と紹介しており、自身のことを「建築家」と呼称しています。”なんでも建築だ”とも話していますね。
デザイン、映像、建築、プランナー、コンサルティングなど多くのことを手掛けたチャールズですが、自身のことはどうも「建築家」と呼ばれるのを好んでいたそうです。
彼らの肉声ともにデザインの紹介を堪能してください。
チャールズのどっしり感とレイのそわそわ感が良いですね。
話の内容に関しては各々で翻訳してください。
私は翻訳してここで書けるほどの英語力は持ち合わせていません。
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