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ブルーノ・ムナーリの名作照明フォークランド

 

フォークランド

– FALKLAND –

デザイナー:Bruno Munari (ブルーノ・ムナーリ)

 

ムナーリのプロダクトの代表作と言われるこの照明は1964年にデザインされました。

デザイナーとしての力がいかんなく発揮された名作照明です。

 

デザイナー/彫刻家/絵本作家/教育者である「ブルーノ・ムナーリ」とはいったいどんな人物か
デザイナー、画家、彫刻家、絵本作家、教育者と様々な顔を持つイタリア人デザイナー。 ダネーゼとの関係も深く、イタリアンデザインを黎明期から活躍した人物です。

 

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収納まで考えられた照明

実際のフォークランド

この吊り下げ照明は高さが165cmもある巨大なシェードを持っています。

こうした大きな照明を作るには様々な問題があります。

まず、素材選びが難しくガラスでは製造が困難となり、プラスチックで作るにも型代が高額になります。

和紙や絹では作成は出来ますが、どうしても職人技術が必要となり量産するのが難しく、また手作業になる為に価格にも反映されます。

(この年代のイタリアで和紙という選択が普通にあったかはわかりません。年代的にはイサム・ノグチのAKARIシリーズは存在しています)

 

フォークランドアップ

そこで照明のシェード部分にストッキングと同じナイロン素材のものを使うという工夫をしました。(ストッキングは1940年に発売されています。)

デザインに緩急をもたらすために金属のリングを各所に設置することで、まるで柱のような見た目となっています。

このリングの重みでナイロンが自然と伸びることでこのビジュアルを保ちつつ横からの風にもある程度耐えることができます。

 

結果的にナイロンを通した光は温かみがあることで、まるで”柔らかい光を放つ柱”のようになりました。

 

折りたたみ状態

さらに優れたデザインは収納にもあります。

この照明はストッキング素材のためリング部分をまとめて畳むことが出来ます。

薄くなった状態で箱にしまえば場所も取らず、発送や納品が非常に簡単で軽量かつ破損の心配もない完璧なデザインとなっています。

 

アップの写真

さらにこれほど合理的かつ優れたデザインでありながらも、素材は安価なものを使っているために高額な販売価格にはなっていません。

ブルーノ・ムナーリのアーティストとして魅力を持ちながらも、製品として完成され、問題を解決するために工夫がされたデザインです。

だからこそ名作照明として現代にも残っています。

 

並べたフォークランド

ムナーリが亡くなったあとの2006年にはフォークランドをそのまま短くサイズカットしたペンダントライトが2種類発売されました。

これらのサイズはムナーリのスケッチには残っていたものを製品化したものです。

 

この照明は風で揺らめく姿が美しいため、吹き抜けや空間のコーナーに設置すると人々を惹きつけるはずです。

>>フォークランド商品一覧ページ

 

ブルーノ・ムナーリの回顧展の為に世田谷美術館に行ってきました
イタリアを代表するデザイナー「ブルーノ・ムナーリ」の大規模な回顧展が開催中です。 最後の開催地「世田谷美術館」に行ってきました。感想を書きますので呼んでください。

 

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