世界まる見えテレビ特捜部で紹介されたイームズ家具エピソードは疑問でいっぱい

私自身はテレビを観ないので知りませんでしたが、先日ハーマンミラージャパンのマネージャーと話をしているときに、「世界まる見え!テレビ特捜部 金持ち貧乏SPある日突然大金持ちになった超幸運男にみやぞん仰天!」という番組でハーマンミラー社のイームズの家具が話題として出てきたそうです。

録画されたものを観せてもらったのですが、確かに興味深い内容でした。

でもどうもおかしいなと思うことも多かったです

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どんな内容だったかを簡単にまず書きますと。

アメリカのコロラド州で母親と子どもがフリーマーケットに出向き物色をしていると、古びた木の椅子を見つけます。

子供がそれを欲しがり、店主は5ドルだと言います。母親は子供の椅子が欲しかったこともあり、「5ドルなら」ということでそれを購入して持ち帰りました。

古い木の椅子なので見た目をきれいにするために塗装しようと作業を始めたところ、椅子を裏返すと「HERMAN MILLER」という名前が入っているのを見つけ、「HERMAN MILLER?聞いたことないけど、もしかしたら貴重な椅子かもしれない!」と思い立ち、鑑定に持ち込みました。

すると鑑定士は「これはハーマンミラーというアメリカの老舗家具ブランドのものです。作られたのは1950年代ごろで、売るとしたら10万ドルの値が付きます」と言いわれ、驚愕の値打ち品だったことが発覚。

その日、母親は子供たちと一緒にホテルに行きパーティーをしました。

というような内容でした。

イームズプライウッドチェア

その椅子とはこのイームズプライウッドチェア(DCW)です。

今もハーマンミラー社から現行正規品が販売されていますね。

しかし、この映像内容はかなり疑問があります。

いつの出来事かは名言はされていませんが、ホテルのパーティーシーンでスマホを取り出していることから考えてまだ最近のことだと想像します。

そのうえで。

①フリマにハーマンミラー社のイームズ家具が5ドルで売られている???

著名な家具ですから、誰も価値を知らないというのが現代ではちょっと考えづらいです。

仮に売る側が何にも知らなくても、フリマなんていろんな人が来るわけですから価値を分かっている来場者がすぐに見つけるでしょう。それに、そういった掘り出し物を狙う人たちは、マーケットの当日どころかそれ以前に乗り込んでいるので見逃されているというのが不思議です。

②査定額が10万ドル???

高すぎます。動画を観る限り確かに50年代のDCMですが、それだけでこんな価格になる訳はありません。

それから、50年代というと初期型なわけでもありません。初期型は40年代ですし、エヴァンスプロダクツとハーマンミラーとイームズオフィスが連名で書かれたシールが貼られています。

初期型だって10万ドルなんてありえないですよ。アメリカの著名なオークションとかでも1000~7000ドルですから。

可能性として、この鑑定士とやらが無知すぎたという場合があります。

10万ドルの価値があると言ったとしても、実際には10万ドルで売れることはないですね。買う人がいないですもの。ありえません。

もう一つは、単純に翻訳ミスや情報ミスなど。

アメリカの映像作品なので、日本の放送局側が誤った内容で編集してしまったという可能性です。

最後は、10万ドルの値付けをされるほどの価値がある要素があったのを省いているかです。

歴史的な人のサインが入っていたとか、世界に一つしかないDCWだったかとか。相当な理由があったかもしれません。なんせ10万ドルですからね・・・

ジャン・プルーヴェの家具とかならその価格帯もまあ納得できるのですが、イームズの家具でそこまでの値段にはならないはずです。

なんてことを映像を見て思いました。

でも日本のテレビ番組で「ハーマンミラー社の家具は値打ちものだよ」という内容が放送されたのは良いことですね。興味を持つ人が増えると良いです。

重要なのは、イームズの家具!ではなく、ハーマンミラーの家具!ということです。

ハーマンミラー社の家具はハーマンミラー社の製品しかありえませんからね。

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