ハーマンミラーには座ることについてのプロフェッショナルを証明する認定資格があります。
それがエルゴノミックアドバイザー(Ergonomic Advisor Program)です。
どういった目的でどのような意義があるのか説明します。
座って仕事をする人のための認定アドバイザー
この資格が始まったのは2014年のことです。
当時のリリースはこのようになっています。
ハーマンミラー認定資格「エルゴノミックアドバイザー」制度を世界に先駆け開始
ユーザーが快適に働くために最適なワーク環境を提案するアドバイザー制度
2014年10月1日
米国の家具メーカー、ハーマンミラー社(本社:米国ミシガン州、President&CEO:ブライアン・ウォーカー)の日本法人であるハーマンミラージャパン株式会社(住所:千代田区丸の内2-1-1、代表取締役社長:松崎勉)は、ユーザーが快適に働くために最適なワーク環境を提案する、ハーマンミラー認定資格「エルゴノミックアドバイザー」制度を世界に先駆け開始しました。今夏より直営店のハーマンミラーストアで開始した同制度が好評のため、2014年11月末より順次、ハーマンミラー正規販売店で、エルゴノミックアドバイザーの資格を持つ販売スタッフによるアドバイスが受けられるようになります。
現代のオフィスワーカーの多くは1日に約6~7時間パソコンの前で過ごしています。また、厚生労働省の統計では、パソコンなどデクノロジーを使用したVDT作業中に、身体の痛みを感じているワーカーの割合が68.6%となっています。特に腰痛に関してはワーカーの内8割が一度は経験するといわれており、昨今では長時間VDT作業に従事する時間が多い20~30代前後の若いワーカーにとって深刻な問題になっています。
長時間パソコンで作業することが健康への影響を及ぼすという問題を解決するために、ハーマンミラーは人間工学に基づいたチェアやデスクを開発しています。また、コルブルック・ボッソン・サンダース社*と連携して、機能的で使いやすいモニターアームをハーマンミラーの家具と合わせて提案しています。さらに、“Sit Well, Do More(正しく座り、より良い仕事を)”をコンセプトに、セミナーの開催などを通して、健康的かつ快適な環境で働くことの重要性をユーザーに伝えています。
*コルブルック・ボッソン・サンダース社は、人間工学に基づいた働く環境をサポートする製品をデザイン、製造しているグローバル企業です。 http://www.colebrookbossonsaunders.com/ja/
ハーマンミラージャパンでは、店舗でひとりひとりの体型・体格や、働く環境に合わせた適切なアドバイスが必要と考え、直営店ハーマンミラーストアで実施している「エルゴノミックアドバイザー」制度(http://store.hermanmiller.co.jp/trial/)を全国の正規販売店の店舗スタッフに向けて設定することにしました。
この制度により、販売スタッフが身体に負担をかけない働き方や製品知識を幅広く持つことになり、顧客は的確なアドバイスが受けられるようになります。また、チェアやデスクのパーソナルフィッティングのカウンセリングや、購入後のケアやアフターサービスのアドバイスを受けることができます。エルゴノミックアドバイザーが在籍する販売店は、ハーマンミラージャパンウェブサイトで公開します。(2014年12月予定)
こうして2014年11月に試験が行われました。
全国の正規販売店の試験参加条件を満たすスタッフが一堂に集まりました。
そうして試験に合格した人は晴れてエルゴノミックアドバイザーとなりました、
【エルゴノミックアドバイザーとは】
ハーマンミラーが実施する試験に合格したハーマンミラーの正規販売店の販売スタッフで、以下のスキルを持つ
– 身体に負担をかけない姿勢や働き方の基本的な知識を持つ
– 顧客が抱えている問題点を把握して解決するためのアドバイスができる
– チェアやデスク、モニターアームの製品知識を持つ
– パーソナルフィッティングのノウハウを持つ
– 製品のアフターサービスやメンテナンスの知識を持つ
この初回のエルゴノミックアドバイザー研修&試験のときに私も参加していまして、晴れてエルゴノミックアドバイザーの一員となりました。
最近特に問題だなと思うのは
実店舗やショールームに、知識も経験もあるスタッフがいないということです。
そうすると、最適な提案もコーディネートもできないので、製品の良し悪しがちゃんと伝わらずに購入者の手に渡ってしまいます。すると後からネガティブな評判が出てくることがあります。
適した場所に適さない製品をマッチさせてしまう、そして製品の理解もないので正しく使われない。
製品が悪いわけではないのに、購入者はその製品がダメなものとして情報を発信してしまいます。インターネットが発達し個人が気軽に情報発信が出来るようになった今では特にです。
なにせインターネット上でハーマンミラーのワークチェア類の評判などを検索しても間違っている情報がものすごい出てきます。
そこを正しい知識と提案で製品を流通させれば、購入者は満足し、ポジティブな評判が広まり、その製品には明るい未来が待っています。
そのために予算をかけてこのような制度を作ったという一面もあるでしょう。
珍しことですよ、今のところハーマンミラーぐらいしかここまでやっているのは見たことがありません。
この研修と制度では最低限の知識と経験を積んでいるレベルですので、アドバイザーは全員均一レベルではありません。結局現場での経験を積むことが必要です。
私はエルゴノミックアドバイザーとしてトップの経験値があるでしょうね。自画自賛です。
実際そうやって言われました。一番エルゴノミックアドバイザーとして頑張っているって。
事実、過去千人以上の人と直接店頭でワークチェアのレクチャーから一人一人に合わせれヒアリングに提案をして、販売から納品からアフターフォローまですべて一人でやっています。自分が経営者でもあるので何もかもすべて一人です。こんなにやっている人は全国で私一人です。
あとさっき「実店舗やショールームに、知識のある経験もあるスタッフがいないということです。」と書いたのですが、いるところはいますよ。そんな人と出会えるかどうかですね。
追記
2022年にエルゴノミックアドバイザーのアドバンスが実習され私も修了しました。
さらに新規のアドバイザー候補に向けてゲストスピーチをしました。
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