今回はマハラム(Maharam)とはどんなテキスタイルメーカーかを説明します。
先日東京に居た時に日本のマハラム社の方とランチに行っていたんです。
仕事の話や雑談をしながら、テキスタイルの魅力や価値を伝えること、それを売り上げにするということは日本では難しいものだと思いますし、多くのことを考えたりしているということがわかって良かったです。価値を伝えてわかってもらうことが大切です。
やはり人は人と面と向かって話すのが一番です。
いまマハラム日本法人にいる人たちは、すごく優秀な人たちなので大丈夫でしょう。
マハラム社は米国で100年以上の歴史を持つ格式と地位を持った会社ですが、日本では世間的には知名度が少ないのでこれからだと思います。
長い歴史を持つ伝統の生地ブランド
Maharam(マハラム)は1902年に米国ニューヨークで始まった伝統ある格式高い老舗のテキスタイルメーカーです。
マハラムは舞台装飾から事業が始まりました。長い歴史の中で作り上げてきた上質なテキスタイルは、現在では家具やインテリア、ファッション、壁紙や内装、グラフィックまでと幅広い分野で活躍しています。
その洗練された妥協のない生地開発と経営センスは、相当なレベルの高さを持って展開をされています。
マハラムの生地はニューヨーク近代美術館(MOMA)やシカゴ美術館に永久収蔵品とされ、クーパー・ヒューイット・デザイン・ミュージアムから賞を受賞するなど、各方面から高い評価を得ています。
またオフィスや品質管理も素晴らしく、ニューヨークのマンハッタンにあるデザインスタジオは”まるで美術館のようだ”と感じられるほど美しいインテリアデザインをしています。各所に配置されたアートや美術品はそこで働くデザイナーの美意識を高める効果もあります。
梱包から倉庫の収納方法に至るまで効率的ながらもこだわりを感じられます。
常に革新的であり続けるテキスタイルブランド、それがマハラムです。
また、チャールズ&レイ・イームズ夫妻やアレキサンダー・ジラードのファブリックを正式に復刻生産しているメーカーでもあります。
私はニューヨークのデザインオフィスに行ったことがあります。ものすごい内装です。驚きでした。
マハラム社のテキスタイルは以前まで日本では”ある会社”が輸入代理店をしていたので、その会社を通してマハラムの生地が国内では流通していました。
一般的な生地会社だったのでわりとマハラムの生地が手に入りやすかったです。知名度的にはあまりありませんでしたけどね。
それから2014年に米国でマハラム社がハーマンミラー社のグループに加わり子会社になりました。
その関係で、日本でもマハラムの現地法人が設立され、そこからマハラムのテキスタイルは正式に国内で流通するようになったのです。
輸入代理店をしていた会社からは当然購入できなくなりました。本陣ができたわけですから。
(arita16/16とマハラムのコラボレーション。ショルテン&バーイングスのデザイン)
その代り、日本法人が出来たのでちゃんとブランディングされるようになりました。国内企業とのコレボレーションもするようになりました。吉田カバンやカリモクなど、これからも多くの展開が期待されます。
ラグのメーカーとしても今後が期待されます。
今では家具インテリア業界のみならずマハラムの名前を知ってもらえているようになっています。
以前は同じ業界の人でもマハラムを知らない人がいましたからね。玄人向けの生地会社みたいな印象でした。
でもマハラムは日本ではまだこれからですので、認知度も少ないですし存在が見えづらいと思います。
そのため、”マハラムの生地が欲しくてもどうすればいいのかわからない”や”値段もわからないしよくわからない!”ということになっちゃうんです。
そうして日本語で”マハラム”とググると、私のお店のHPがトップに出てくるんですよ。
※ちょっとHPのリニューアルに失敗して今は出なくなっちゃいました・・・今はこのサイトが検索上位に来るようになっています。その代り、「マハラム 生地」と検索すると今でも私のお店が検索トップに出てきます。
このおかげで、マハラムの生地が欲しいという電話やメールが頻繁に来ます。
ほとんど法人なんですよね。設計会社、デザイン会社、家具工房、様々な会社から日々電話やメールがあります。だいたいの内容は「物件の指定として生地がスペックされているけど、マハラムの生地はどうやって手に入れるのかわからないし、金額も分からない」のような内容です。
で、そうした日々の中で、その中の一つの結果としてこんなのがあります。
つまり報酬がこのTシャツです。ありがたいことです。唯一の報酬です。
相手によってはお礼すら言われないこともありますからね。電話で話していて「じゃ、お願いしまーす」とだけしか言われないとかです。
それどころか「早くしてください」と何故か急がされたり、「いいから連絡先教えろよ」なんて言う人がいますからね。びっくり。教えてもらうのも相手を動かせるのも当たり前だと思っているんでしょうね。
基本的に失礼な人と私は話をしません。
Tシャツを贈ってくれたご本人は退社して独立されたので、またどこかで何かがつながるかもしれませんね。
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