世界3大巨匠のひとりとして名高い建築家のフランク・ロイド・ライトが設計をした旧帝国ホテルは大正12年(1923年)に完成し昭和43年(1968年)に取り壊されました。
内部の家具や照明、敷物や食器に至るまでライト自身がデザインしており、今も語り継がれる名建築です。
そんな旧帝国ホテルで使われていた食器を愛知県名古屋市西区に本社を置く株式会社ノリタケカンパニーリミテドが復刻販売しています。
なぜ名古屋の会社が復刻をしているかというと、前身の会社が旧帝国ホテルの食器を製造していたからです。
ノリタケ株式会社
ノリタケグループ公式サイトです。食器製造で培った独自技術を磨き、研削・研磨工具、電子ペーストやセラミック部材、加熱・混合などのエンジニアリング装置などを提供しています。環境・エレクトロニクス・ウェルビーイングの3分野への取り組みを通じて、「...
(撮影場所:ノリタケギャラリー)
これがオリジナルの当時実際に使われていた食器です。
この食器の製造を日本陶器合名会社が担当しました。
日本陶器合名会社は当時「愛知県愛知郡鷹場村大字則武」という住所に存在し、現在の株式会社ノリタケカンパニーリミテッドです。
社名のノリタケは住所の則武から来ているもので、現在の本社の場所とは名古屋駅を挟んだ西側にありました。
復刻にはフランク・ロイド・ライトのデザインを米国財団の許可を得てアレンジしています。
オリジナルの柄を見ると復刻との差異がわかります。
色合いも絵柄も異なっています。
今では「インペリアル」だけでなく「インペリアルブルー」と生誕150周年を記念して作られた「マーチバルーンズ」が購入可能です。
それにしても旧帝国ホテルのテラコッタは常滑で作っていましたし、わりと愛知県が関わっていたということがわかります。
そして旧帝国ホテルのファサードは愛知県犬山市の明治村で保存されています。
【現地レポート】フランク・ロイド・ライトの旧帝国ホテルは明治村に行けば見れます
世界3大巨匠のひとりとして名高い建築家のフランク・ロイド・ライトが設計をした旧帝国ホテルは、昭和43年(1968年)に取り壊されました。しかし貴重な建築がこの世から無くなることを憂いた建築家たちが行動をしたことで、玄関部分が愛知県の明治村に...
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