– Seven Chair –
デザイナー:Arne Jacobsen(アーネ・ヤコブセン)
セブンチェアとは1955年にアーネ・ヤコブセンがデザインをしたデンマークで最も有名な成形合板の椅子です。
700万台以上の販売実績もあり、世界で広く普及した名作椅子です。
デンマークで最も有名な名作椅子「セブンチェア」
(アントチェア)
ヤコブセンは1953年に成形合板を使ったアントチェアをデザインしました。
これはチャールズ&レイ・イームズ夫妻が1945年に手掛けたプライウッドチェアに触発され、フリッツハンセン社の協力のもと同じ成型合板を使い背と座を一体に仕上げた椅子です。
そのアントチェアをさらに発展させたのがセブンチェアです。
セブンチェアはアントチェアの2年後の1955年にデザインされました。
より座り心地を求めたデザインであり、アントチェアの時は合板の表面にどうしてもクラック(亀裂)が入るため、それを隠すために黒塗装をしていましたが、セブンチェアは技術的にクリアしたことでカラーバリエーションを増やしました。
さらにアーム付きもデザインしており、普及用としていろいろ考えられていることがわかります。
セブンチェアの名前の由来は品番の「3107」から来ているというのが今の定説のようです。
昔は合板の枚数が7枚だから説や、見た目が7に見えるから説や、カラー展開が7色だったから説などありました。
合板の枚数は最初期のヴィンテージを見ると7枚ではありませんからこれは最初から誤った説ですね。
あとあまり知られていませんが、初期のセブンチェアは現在のセブンチェアと形状が若干違います。
現代にいたるまでセブンチェアは豊富なカラーバリエーションだけでなく、アプホルスター仕様や他ブランドのコラボなど数多くの使用されました。
日本でも相当有名な椅子となりましたので多くの場所で見かけるはずです。
セブンチェアの正規品は今も昔もデンマークのフリッツハンセン社が製造しているものです。
ちなみに写真に乗せているセブンチェアの素材はローズウッドです。
今となっては貴重な最初期のセブンチェアです。
座面裏のベースを固定するカバーも金属で、なおかつフリッツハンセンのロゴやシールすら貼られてない時代のものです。
ヴィンテージ市場では高騰しつつあるのでその人気がうかがえます。
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