Googleは2017年10月4日にGoogle Lens(グーグルレンズ)を正式にリリースしました。
これはGoogleが開発した画像認識技術で、ニューラルネットワークに基づく視覚分析を使用して、特定したオブジェクトに関連するウェブ上の情報を表示するように設計されています。
最近自分のスマホを新しいエクスペリアにしまして、いろいろ設定を見ているとグーグルレンズが標準装備されているをの見ました。
これを家具に使ってみた場合の話を書きます。
果たして正規品がどうかまでわかるのでしょうか。
Google Lensは撮影したものが何か教えてくれる
グーグルレンズは物の写真、品名、バーコード、etc、なんでも撮影することで関連した情報をウェブ上から探して表示してくれます。
けっこうすごいですね。
その辺に居た謎の虫に対してグーグルレンズを使ったらどんな虫か結果で教えてくれました。
ということで、私の専門である家具でやってみましょう。
それではハーマンミラー製のイームズシェルチェアを撮影してみましょうか。
最も有名な椅子の一つですしね。ウェブ上に情報が必ずあります。
果たして結果は・・・
・・・コピーですね。
コピーばっかりですね!
確かに見た目は似ているのでグーグルレンズ的には正しい結果を表示してくれます。
イームズを知らない人が椅子の名前を知りたくてグーグルレンズを使った場合は目的を達成できます。
ただ、グーグルレンズは優秀ですが、それが正規品か偽物かまでは判別はしてくれません。
むしろこの結果画面で偽物がトップに出てくる時点で良くないですね。
もし本当にイームズを知らない人がレンズを使ってこの結果を見たら、表示されているコピーを正しい情報だと思って知識を得てしまいます。
見た目は似ているのでレンズ的には良しでしょうが。
じゃあちょっとマイナーな家具でやってみましょうか。
今のところはちょっとマイナーな家具の撮影でも結果は芳しくなかったです。
例えばこの渡辺 力 氏のソリッドスツールですが、もうこれで結果は出ませんでした。
それほど無名ではないと思うのですが・・・でもそれは私がそう思うだけで世間的な知名度は0でしょうね・・・
珍しい家具は無理です、それが何かまでは判別はしてくれません。
家具なのに家具じゃ無い情報が出てしまうぐらいです。
大前提としてウェブ上に情報があげられていないといけませんから、ウェブ上にも情報が掲載されていないようなデザインは情報が出てきません。
だから誰も情報を書いていないようなデザインは結果に反映されません。
正規品かどうかまで判別してくれると良いですね。それは無理な相談かもしれませんが。
ヴィ〇ンの鞄を撮影して真贋の判定をするようなものですからね、それが出来たら相当に優秀です。鑑定人がいらなくなります。
それはちょっと便利すぎますが、テクノロジーが発展すればなんでもできるような未来は来るかもしれません。
けど、実際には無理があるでしょうね。
というのも、インターネット上に情報が掲載されていないと結果に反映されませんから、貴重品や珍しいものは情報がアップされていません。
正規品の見極め方まで誰かが書いてくれないといけませんからね、果たしてそんな企業秘密を公の場であるインターネット上で公開するでしょうか。
私もわりと情報公開をしているように見えるかもしれませんが、肝心な部分や公にしたくないことは書いていません。
持てる知識をAIに捧げる人がいない限りは正規品の判別までは出来ないでしょう。
知識があって実力がある人ほど情報は出さないでしょうね。
ということは、このグーグルレンズでも模倣品問題が発生するわけですか。
困ったものですね。
今のところはサポート的なツールとして使って、情報の信憑性までは自分で判断する必要があります。
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