私は独立してから自分で経理をしています。
開業届とともに青色申告で提出していますので、複式簿記で記帳して貸借対照表や損益計算書を作成して、所得税の計算書や減価償却計算表なども計算して確定申告します。
さすがに今は顧問税理士がいますが、最初の3期は確定申告まで全部自分でやっていました。
今でも自分で記帳はすべて自分やって、税理士さんには決算だけお願いしています。
決算だけは自分だけでやると見逃しが出てくるので、そこはプロが一番ですよね。ミスすると高くついちゃいますから。
それに、自分が経理をすれば、いろいろ勉強にもなるので後に役立つ知識になります。
お客さんから家具の減価償却の相談をされたりされることもあります。
よく独立した時に白色申告か青色申告のどちらをするのか悩む問題みたいですが、普通に確定申告するのなら青色申告一択です。
青色申告だと青色申告特別控除が65万円までありますので、節税の面で選ばない理由はありません。
それに、赤字を3年間繰り越しできますので、この面から言っても青色申告が有利です。
実店舗を持つと普通に帳簿上は赤字になったりしますから。特に初年度は経費がかさみますからね。
白色申告にする人は、複式簿記が理解できない人や、きっちり決算をやりたくない人や、よっぽど収入が少ないか、ほとんどお金の出入りが無い仕事か、そんな感じでしょうか。
普通は65万円の所得控除や赤字繰り越しが出来るのを優先しますから、それが必要ないぐらいの人ということですから、よっぽどです。
ちなみに節税の意味では無申告で事業をするのがもっともお得です。
ただし、税務署から一生逃げられたらの話です。(時効は七年)
節税とかお得とかじゃないです、ただの脱税です。
個人事業主として実店舗の運営をするのにどのぐらいの経理知識があればいいかといえば「日商簿記三級」程度の知識があれば大丈夫でしょう。
それこそ複式簿記から決算まで理解してれば、後は調べながらでも問題ないです。
その知識がない人は最初から税理士や会計士に頼むか、白色申告にするべきです。
でも所得控除65万円を捨てるかどうかを考えたら別に今から覚えたって難しい物じゃないですよ、日商簿記三級レベルの知識は。試験だって難しくないですし。
あとはもう会計ソフトを使うのが一般的なので、弥生会計なりJDLなり、どこかのソフトを利用してください。今の時代手書きで記帳なんてよっぽどありえません。大変すぎます。だから完璧に簿記を理解している必要もありません。計算自体は自動でしてくれます。
私は税理士さんの都合でJDLを利用しています。
自分で経理をやるとして、問題は独立後にその時間がとれるかどうかです。
私は基本的にデスクに座ってPCを前にしていますので、仕事中でも記帳がしやすいです。空いている時間にさくっとできます。
出来ない環境の場合はそのための時間をとる必要があるのですが、寝る間を惜しんでやるぐらいなら税理士任せが良いかもしれません。健康の方が大事ですから。
ま、私みたいに最初は一円もお金が無いような人は無理をしてでも自分でやるしかないですけどね。
それも経験として活きてきますので無駄にはなりませんよ。
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