私のお店case study shop NAGOYAにてナウガハイド(ナウガレザー)を使ったイームズシェルチェアの張替えが出来るようになりました。
そこでナウガハイドの特徴について説明します。
まずナウガハイド及びナウガモンスターについては記事を以前書いています。
下記リンクを参考にしてください。
そしてイームズシェルチェアのヴィンテージ品はナウガハイドを使用していました。
下記リンクを参考にしてください。
今まではよくシンコールのオールマイティをビニールレザーの張替えとして使用していました。
ちなみにオールマイティを使用していたのはKnoll日本製でも使用していたからです。
国内メーカーのビニールレザーとして優れた素材ですが、ナウガは下記のような違いがあります。
・ビニールレザーとしてはぶ厚く耐久性が高い
・シボが少ない
・カラーリングがヴィンテージに似ている
ビニールレザーとしてぶ厚いのは本革のような質感があり、なおかつ丈夫さがあります。
シボは本革で言うシワのようなものですが、それがかなり少ないです。
カラーリングはヴィンテージシェルチェアの頃に使われていたものとは異なっています。
それでもなんとなく過去のカラーリングと似ているので、オリジナルのヴィンテージシェルチェアに近い完成度があります。
国産のビニールレザーに比べると曖昧なトーンのカラーリングが良いです。
ということでナウガハイドの利用をお薦めしたいところですが、価格が高いです。
国内メーカーが1巾/数千円に対して、ナウガは1巾/数万円です。
これはユニロイヤル社から輸入をする必要があるからです。
さらに価格は為替によって日々変動しますから毎回見積もりが必要です。
1台単位で張り替えるとなるとかなり割高となりますが、複数台での張替えは多くのmを一度の輸送費で済むのでm単位で送料を割ることが出来ます。だから複数台の方が価格的に有利です。
送料は1mも10mも変わらないので1mだと割高になるのはこれが理由です。
たまにヴィンテージ品のシェルチェアのビニールレザーのシボが一切なくてツヤツヤなのがナウガだと勘違いをされている方もいらっしゃいますが、あれは長年人が座りすぎてシボがまったく無くなりテカテカになった状態ですから、時間が経てばナウガに限らずどんなビニールレザーでも似たような感じになります。
それでも分厚さと色は替えられないですけどね。
ということでナウガでの張替えはいかがでしょうか。
ところでどうして昔ハーマンミラー社がユニロイヤル社と契約をしてナウガハイドをイームズシェルチェアの張地に採用されたかまではわかりません。
想像ですがブランディングが面白かったので採用したのかもしれませんね。
コメント