もともと私はお酒は好きなのですが、最近はクラフトスピリッツにはまり日本のジンを飲む日々です。
よくBarで飲むのですが、マスターから勧められた”ある銘柄”があまりにも美味しくて1瓶だけでも欲しくなりました。
ですが、生産量が少なく一般的に流通がされていないため購入が難しいと説明されました。
しかも取扱店舗が公表されていないという徹底っぷりなのですが、何とか調べて何店舗か販売をしているお店を見つけたのですが・・・
問い合わせをすると共通して『特別な人にしか販売していない』のような回答でした。
実際そのジンは希少なため高値で取引されてしまっており転売屋が多いのも拍車をかけています。
結局は常連や身内で流れているだけなので手に入れるのは至難なわけです。
店ごとにルール?が決まっていて、「年間いくら以上を購入する人にだけ販売する」だとか、「頻繁に店に通ってその店自体のファンになってもらい、そのうちもしかしたら”そのあるジン”を販売しても良いと判断したら声をかける」みたいな場合もありました。
要は、そのジンだけ購入する人には売りたくないということだそうです。
まあこれだけ内情を教えてもらえるのは私の聞き方がうまいからです。(自画自賛ですいません)
でもなんか、久々に常連のみの特権というのを目の当たりにしました。
そういえばファッションでも今回のお酒でも、車でもなんでもそうですが、希少品や限定品は一般流通する前に声をかけて捌いちゃうんですよね。
私は自分で家具やインテリアの販売をしていてこのようなことはしていませんでした。
過去に発売した限定品や希少品は全て一般発売をして、限定品だけ求める人だろうが一見さんだろうが別に気にせぞ販売をしていました。
情報は秘匿せず発売情報などは全てウェブで公開していましたので早い者勝ちではあるのですがフェアだと思っています。
もちろん自分用に確保なんてこともしませんから売り切って終わりです。
確かに常連のみの特権で希少品が購入できるというのも良いことなのかもしれませんが・・・そんなこと思いもしませんでした。
こんなこと気にせず商売をしているほうが珍しいのかもしれません。
同業も私と同じだと思いますけどね。
自分が常連で特別扱いを受けるのは優越感がありますが、こうすると排他的で新規の人が入ってきづらくなってしまいます。
どちらが商売的に正しいかはわかりませんが、少なくともデザイナーや生産者の意向に沿った販売方法をするのが理想でしょうね。
ただ・・・店に気に入られないと売ってもらえないとか何かおかしいな?と思ってしまいます。
それがその店の強さでもあると言われればそうではありますけどね。それだけのものを用意するのには力が必要です。
新規お断りでもその人が常連になるかもしれませんからねぇ。
バーキンなんか良い例じゃないですか?
ちなみに、その”あるジン”は手に入りました。
転売品を買うわけはなく、偶然的に普通に新規の酒屋で売ってもらいました。
今回はいろいろ忘れていた経験が出来て良かったです。
コメント