以前からヴィンテージや中古市場には日本製のハーマンミラー製品が存在するという話をしています。
そんな昔の話ではなく、最近まで日本製のハーマンミラー製品はカタログに掲載されていました。
何だったら2000年の初めごろまではカタログの50%ぐらいは日本製でしたね。(まだシェルチェアが復刻していない時代です)
ネルソンエグゼクティブシリーズ、アイベリス、イームズラウンジチェア、コーヴィ、キューブグループシリーズ、アルミナムチェア、ソフトパッドチェア、エグゼクティブチェアなどなどです。
もはやアイベリスやコーヴィはもう誰も覚えていないというか知らない人の方が多いでしょう・・・
私が独立した2011年頃も日本製はわりとありました。
それがハーマンミラー米国本社の方針でどんどん廃止されていき、米国製が存在するものは日本製を辞めるとともに米国製の販売に切り替わり、米国製が存在しないものはそのまま廃番となりました。
米国製があるのに日本で販売されない製品もいくつかあります。
日本製は値段も安いし納期も早いし仕上げも良かったので私はすごく良い製品だと思っていました。
だから無くなっていくのは寂しいというか、私にとってはハーマンミラー社の製品は米国と日本のコンビネーションによる家具メーカーという認識でしたので、その辺の価値観が相違していくのに違和感がありました。
そして今日本製のハーマンミラー製品はイームズコントラクトベーステーブルぐらいになりました。
だからこのテーブルは異様に安いんです。(パーツは米国製も使っていますが)
もうずっと値段も変わっていませんし優秀なデザインでこの価格です。そりゃあ人気があります。
ただ私はこのテーブルもいずれ日本製の廃止が訪れることも予想しています。
Φ1200mmの天板サイズが数年前に製造終了しているのでとっくにほかサイズも終了していておかしくないのですが、意外や意外、2023年の現在も製造しています。
このままずっと続けてくれると嬉しいのですが・・・そうならないと思っておいた方が良いでしょうね。
だから私は自分のお店ではイームズコントラクトベーステーブルの在庫を倉庫にストックするようにしています。
このテーブルは受注生産品なので本来は注文をもらうごとに製造をして納品をすれば良いです。
そのほうが倉庫に入れる送料も倉庫代も浮かせられますし。
しかし私が怖いのは突然このテーブルが日本での製造を終了することです。
注文を受けておいて製造できませんは困りますし、何より私自身がこのテーブルが手に入らなくなることを避けたいです。
だから在庫を持っておけばそこは安心です。
普通は製造終了の連絡があってから判断すれば良いと思いますよね?
それがですね、事前報告なしで突然辞めることがありますし、何だったら発注してからそれが発覚することがあるからです。
今後はこのテーブルはどうなるのでしょうか、続くのか、辞めるのか。
別に買い煽るつもりでこの記事は書いていませんので誤解しないでください。
あくまで本題は日本製のハーマンミラー製品が消えていくという話題でした。
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