報道によると中国・広州にある「ルイ・ヴィトン」の店舗の女性販売員がこの件に関与しているという。この販売員は未発売のバッグを故意に模倣品製造者に高値で売りつけ、犯罪組織は正規品の発売と同時に模倣品を販売し、場合によっては正規品の発売前に模倣品を発売したケースもあるという。
ひどい。
でもこういったことは家具業界でも起きていることなんです。
それも今回の事件よりもっともっとひどいことがあったんですよ。
これから書く内容は相変わらず曖昧な内容になります。申し訳ないですが・・・
このウェブサイトもアクセスがかなり増えましたので特定されると(私が)まずいことになるので・・・いま一日2000セッション以上あります。
正規品販売のはずが模倣品を販売していた
ある場所で、あるメーカーが家具・インテリアの販売を始めることにしました。
メーカーをAとします。
Aはその場所で家具を販売するにあたり、現地の会社Bと提携をして、家具販売から流通やアフターフォローまでBに任せて運営するという契約を交わしました。
Bはオフィシャルのライセンスを掲げてショップを作り、Aもそこに向けて家具の納品をして展示ラインナップも充実させ協力しながらスタートまで準備を進めていました。
そうしてようやくBが運営をスタートさせるとショップは好評の様で話題にもなりました。
ですが、Aのもとには思うような家具の注文はありませんでした。
売れている感じなのに、一向にAへ家具の追加発注が無いんです。
不審に思ったAは身元を隠してBで家具を購入して納品を待ちました。
そうして届いた家具を見たら、なんとAそっくりのコピー品でした。
つまり、Bはオフィシャルと称して販売をしていても、実際に販売をして納品をしていたものは自分たちが製造をしたコピー品だったんです。でも展示しているのはAの正規品です。
Bは表向きはAと協力してやっていくようにしていましたが、手に入れたAの家具を工場に送り研究をして図面を取り並行してコピーを作っていたんです。
そのことを隠してAから情報を得るだけ得て、ブランディングも何もかも吸収したわけですね。
Aはすぐさま契約を打ち切りましたが時すでに遅し。
Bは契約が解除されても関係ありません、もうすでにコピーを全て完成させて、そのコピーを販売する流通網を作っていたんです。
Bのコピー品がむしろ強い市場が出来上がってしまいました。
当然Bは自分たちの場所だけでなく、広く販売を始めます。
そうして生まれたコピー品が、いまリプロダクト/ジェネリックと称して流通していたりするんですよ。
いろんな意味ですごい話じゃないですか?
私もこの話を聞いたときは耳を疑いました。
やり方がえげつなさ過ぎますし、倫理とかモラルとかなんにもありません。
そりゃ儲かりますけどね。
何やっても良いなら一番儲かります。金儲けビジネスとしては正しいのでしょうが・・・
こんな経緯で生まれた家具も存在するわけなんですから、ちゃんと家具を選ぶときはその背景まで知ってもらえるともう少しフェアな市場が作られるのではないかと思います。
家具を売るために何でもやる人たちがいるということだけでも知っておいてくださいませ。
その裏で泣いている人たちもいます。
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