個人店や小さなお店は本当に信用がないですよね。
私も個人事業主で1人でお店をやっているので実感するのですが、個人で仕事をしているお店というだけで馬鹿にされたり蔑まれたり不信感を持たれたりするんですよ。
わざわざ言いに来なくていいのに。
(私がやっている商売が個人レベルでどうにかできるようなことでもないので余計にギャップが生まれるんですけどね・・・)
大前提として私の力不足ですよ。
それはもちろんです。そのうえで読み進めてくださいね。
こんなネガティブな評価になる理由の一つとして、やっぱり過去の小さなお店の悪評が今も根強いんだと考えます。
小さなお店や個人店は”大したことも出来ない” ”知識が無い” ”工夫もない” ”向上心もない”といった印象です。もちろん全員が全員そうじゃないんですけどね。
本来、小さければ小さい存在であるほど必死で工夫をして常に勉強を欠かさないですし、専門性があり他では無い存在にならないといけません。
そうじゃないと生き残っていけないから仕事も熱心になるはずです。
そんな人たちだからこそ生き残っていけるわけです。
でもわかりますよ、私も客側になって小さなお店のテキトーさは身に染みています。
いくつもそうした話はあるのですが、思いだした一つのこんな話を書いてみます。
わりと前の話です。
あるお店に鞄を買いに行ったときの思い出
私があまり有名ではない国内カバンメーカーの鞄を欲しくなりました。
4万円ぐらいですかね。そこそこ良い鞄です。
販売している店を探すとどうやら名古屋市内に販売店があるということがわかりました。
メーカーHPの販売店リストに名前が載っていました。
私も名古屋ですしちょうど良いです。
住所を見てみると立地が良いところにあり、商店街的な場所のはずれに古くからある鞄屋さんのようでした。
HPもない。行くしかないんですよね。
それで探してお店まで訪問すると、見た目からも古そうな何十年もやっているような雑多な鞄屋でした。
見た目はまあ気にしないので中に入り、お店奥の座敷スペースに座っていたお店のおばあさんに『○○というカバンメーカーを探したらここにあると知りました。販売されてますか?』と聞くと、『○○?〇〇?知らんねぇ。うちは無いがね。』と言われました。
(そっかー、無いのかー)と思い帰ろうとすると、お店内のショーケースの中に私が探しているメーカーのカバンが置いてありました。
『いや、あるじゃないですか、そのかばんですよ。形が違うタイプが欲しいんですよ。』と私が話したのですが、おばあさんは全然ピンと来ておらずぼんやりしていました。
そんなときに奥から別の初老の女性が出てきまして話を引き継いでくれました。
すると該当の鞄メーカーのことは知っていました。
知っているというだけで該当のメーカーのことも鞄のことも全然知識がないんですよね。
革のことを質問しても答えられないですし。
これで鞄を売っているのかと感じたものです。
(さっきのおばあさんはいったい・・・?)という疑問はありながらも話を続けると、私が希望している形はお店に無いので取り寄せになるということでした。
私は構わないので取寄せてもらうことにしました。
先払い注文でカードが使えないだろうということも予想通りなので特に問題なし。
そんな時のためにいつも現金を持ち歩いていますし。
ただ私が再度このお店にまで取りに来ることが難しかったので、指定の場所まで送ってもらうようにお願いしました。
するとお店の人は『配送料金がわからないので・・・』と言い明らかに戸惑っていました。
『配送料金がわからないって、それは契約している配送業者の料金表をみるだけじゃないですか?』と私が言うと、お店の人は『配送業者と契約していません。』と言いだしたんですよ。
(配送業者と契約してない??そんな店あるか???商売やってんの???)と驚きましたが、お店の人は『着払いでしたら出来ます。』と提案してきました。
でも着払いにすると一般配送料金となるので送料が契約料金より随分と高くなります。
だから着払いは薦めないんですよ。お客さんお負担を減らすためにも元払いにして送料を請求した方が良いです。
けど”それしかやらない”ということならしょうがないので、着払いで注文をしました。
で、後日、二週間ぐらいでしょうかね、忘れたころにカバンが届きました。連絡もないし突然です。
無駄に大きな段ボールで。
鞄の3倍ぐらいのサイズはある段ボールです。
意味がわかりません。
鞄だけなのに過剰なほど大きな段ボールサイズで届いたんですよ。
空いたスペースに新聞紙とか大量に詰められていました。
着払いなので送料を配送員に支払うのですが、段ボールが大きいので配送料も数千円しました。びっくり。
(あの店の人は段ボールのサイズが大きくなると配送料が高くなることを知らないのか????
着払いなんだぞ?カバンなんだから割れるわけないし最小限の大きさで良いだろ。というか段ボールをカットして小さくしろよ。むしろ鞄に箱が付属しているんだからそのままでも良いぐらいでしょ。)
なーんて最後まで良い思いがありませんでした。
そらこんなことやっていたらダメですわ。
いや、昔は良かったんですよね。これで。
やる気がなかろうが知識なんかなかろうが、お店を開いて物を置いておけば売れましたからね。
そのまま今もやっているんです。
それでは今商売するのは難しいです。
不信感が募りますから。
こういった商売をする人たちは私も子供の頃から多く見てきました。
子供の頃通っていたお菓子屋さんなんて腐ったものを普通に売ってましたからね。
当時は不思議に思わなかったです。
そういえば連絡してこないバイク屋の話も以前書きましたね・・・
ちょっと粗探しみたいでイヤな内容だったかもしれませんが、別に文句を書きたいわけではありません。
それに完璧を求めてもいません。
最低限商売をする人なら知っているべきことや、やるべきことをやらないのはどうかと思うだけです。
そうしないと物言わず人が離れていってしまうだけなんです。
離れていった人たちは『やっぱ小さなお店はダメだな、もう行かない!』と心に決めます。
こういった小さなお店の不信感ある思い出が皆さんにあるので、それが現在の小さなお店に影響しているんでしょうね。
だからこれからはイメージを変えられるようにしたいですよね。
小さいところは小さいながらに大手にはない価値や魅力があって頑張る人たちがいる場所というイメージが一般化すると良いです。
自分自身もなるべく気を付けてお客さんのためを思った対応を心がけていますので自戒の意味を込めてこの更新を書いています。
それでも私が知らないだけで誤った対応をしていることもあるのでしょうかね・・・
何か文句があればいくらでも言ってくださいませ・・・
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