古くなりファブリックやビニールレザーがボロボロになったイームズシェルチェアを生まれ変わらせる方法として「イームズシェルチェアの張替え」が出来ます。
私は自分のお店でシェルチェアの張替えをやっていまして、たまにお客さんのイームズチェアを張り替えたり、私自身が用意したヴィンテージのシェルチェアを張り替えた状態で販売もしています。
うちの張替えの売りはクオリティです。
縁のモールを新品に変えることができる上に、モールと張り替えた生地を縫い合わせます。
仕上がりは日本最高ですので品質を求める方々に選ばれています。(その代り納期がかかるのと価格は安売りをしていません)
そんな張り替えたシェルチェアの例を紹介しますね。
張り替えたことにより生まれ変わった数々のイームズシェルチェア
まずは代表作ですね。
東京の人気アパレルブランドdeserticとcase study shopとのコラボレーションに生まれた誰もが初めて見る斬新でアーティスティックなニットチェアです。
これはイームズシェルチェアの歴史を変えた一脚と呼んでも過言ではないでしょう。
COMME des GARCONSでも認められコムデギャルソン店舗で展示販売されたり、銀座のドーバーストリートマーケットのニューオープン時には10脚特別に展示販売されたことでも有名です。
イームズと言えばハーマンミラーであり、ハーマンミラーと言えばアレキサンダー・ジラードです。
ジラードの生地を現在正規に製造するニューヨークのマハラムのテキスタイルを使ったシェルチェアの張替えも相当な台数やりました。
これはジラードのチェッカーです。
市松模様はミッドセンチュリーデザインとして外せない柄ですね。
こちらはジラードのミラーストライプです。
発色が良くジラードで人気の高い柄です。
ジラードのヤコブスコートです。
落ち着いたトーンでラインが美しいのが象徴的です。
ジラードのトゥーストライプです。
シックで高級感のあるデザインと配色で人気があります。
どことなくモッズっぽいです。
マハラムと言えばイームズのテキスタイルも復刻しています。
これはレイのイームズドットです。
イームズシェルチェアにイームズの生地ですから相性が良いですね。
私が張り替えて販売したイームズシェルチェアの中で最も売り上げが良かったのでハリスツイードで張り替えたチェアです。
アームシェルもサイドシェルも良く売れてくれました。
ウールの座り心地も良く他にはないイームズシェルチェアになりました。
サイドシェルにラウンジベース(キャッツクレイドル)というスタイルをリバイバルさせることもできました。
それまでこのヴィンテージスタイルは世間ではあまり認知されていませんでしたからね。
もちろんヴィンテージ市場では当たり前のスタイルでしたよ。
普通にダイニングチェアタイプも作りました。
ハリスツイードも正式に分けてもらってタグも付けていましたので公認での張り替えハリスチェアでした。
変わり種でフェイクファーで張り替えたシェルチェアも一度きりで販売しました。なんかすさまじい感じですよね。
私が開業した当初ですから2011年のことです。この写真の一個きりです。
確かこれ、高校生が買っていったんですよね。当時はこれ選ぶ高校生なんてセンスあるなぁと思ったものです。
あの当時高校生ということは今は20台中盤ですか・・・あれから一度も会ってないと思うのですが、彼は今何をやっているでしょうか・・・そして再び会うことはあるでしょうか・・・
ウール生地第二弾としてロロスツイードで張り替えたシェルチェアも作りました。
これは本当に反響も良くて作ったらすぐに売れてしまいバックオーダーが入ったほどです。
ただロロスツイードを正式に手に入れてシェルチェアに張るには色々難しい事情があったので短期間だけ製造して全て販売して終了しました。
今でもこれは欲しいという要望がありますが、なにせすぐに作れるものじゃないので・・・
私がやったわけじゃありませんがイギリスのアンドリューマーチンで張り替えたシェルチェアもありました。
ネイティブ柄は実はこれが先駆けです。この後にペンドルトンとか作られたんですよ。
だってこのシェルチェア、格好良くないですか?
普通に国内の生地メーカーで張り替えることが多いです。
その中でもストライプ柄を選んだりすると他とは違い面白いです。
薄手のジーンズもやりました。
生地が薄すぎてギリギリでしたね。
他にもbapeとのコラボシェルチェアや様々な生地で張替えをしました。
思いついたらこの更新で写真が増えるかもしれません。
ということでシェルチェアを張替えたイメージの参考になれば。
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