– Puppy –
デザイナー:Eero Aarnio (エーロ・アールニオ)
おそらくマジス社でもっとも有名なプロダクトと言えばエーロ・アールニオによるパピーでしょう。
グルチッチのチェアワンももちろんマジス代表選手ですが・・・パピーの方が広く使われておりこちらの方が認知度が高いと想像します。
マジス社のアイコン的なデザインともなっているこのパピーは子供用玩具ですが椅子でもあります。
アイコン化されたデザインが印象的な子供用玩具
フィンランドのデザイナーであるエーロ・アールニオは60年代からプロダクトデザインをはじめ「ボールチェア」や「パスティリチェア」といった名作椅子をいくつも世に残しています。
彼のデザインの特徴はプラスチックとカラフル、そして流線型です。
どのデザインもカーブが美しく発色が良いデザインとなっており、アールニオの独自の感覚が評価されています。
そんな彼が2003年にデザインをしたのがこの「パピー」です。
マジスの子供向け玩具としてデザインされた椅子でもある家具です。
見た目の通り名前の通りモチーフは”子犬”です。
アールニオのデザインセンスをシンプルに子犬から変換したミニマルなフォルムが特徴です。
表情が無く必要最小限のパーツで構成された本体はオブジェとしての存在感もあり、子供向けの遊べる椅子でありながらインテリアとしても好まれています。
(ポニー https://eeroaarnio.com/products/chairs/pony/#jp-carousel-1706)
1973年にポニー(PONY)をデザインして以来の動物モチーフでした。
パピーはポリエチレン製にしたことで価格を抑えて量産もできるようになっているのが進化した点です。
ダルメシアンもラインナップされています。
素材的に屋外でも使用するできるのと、犬の形は構造的にも強く頑丈なためどんな場所でも使えます。
(https://eeroaarnio.com/products/childrens-collection/)
アールニオはパピー以降、多くの動物モチーフをデザインしています。
パピーはマジス社を象徴するようなロングセラーです。
2006年にローザンヌのMuDAC美術館でパーマネントコレクションに選定されています。
最近パピーXS(幅185mm)が新発売しました。
デスクの上に置いても邪魔にならないサイズは場所をとりません。
私は以前からマジスジャパンの営業さんに『パピーのミニチュアとか消しゴム作ればいいっすよ』と提案をしていましたが、小さいサイズという意味ではこれで実現しましたね。
いつのまにやら”マジスの愛されキャラ”というコピーが付いていました。
アールニオのプロダクトの中でももっと買いやすいもの一つなので、空間にアクセントが欲しい人にはカジュアルに買えますからピッタリでしょう。
コメント