2015年の秋に日本のハーマンミラーストアにてアレキサンダー・ジラードにスポットを当てた展示会が開催されました。
その開催から4年が経ちましたが、いま開催を知った人も多くいらっしゃると思いますのでその時の様子を紹介します。
ジラードにスポット当てた珍しい企画でした。
アレキサンダー・ジラード展:彼の独創的なビジョンが生み出した世界
【当時の情報】
2015年10月24日(土)~11月7日(土)
会場:ハーマンミラーストア東京都千代田区丸の内2-1-1 丸の内MY PLAZA
建築家としての教育を受けながらも、さまざまな分野で才能を発揮したアレキサンダー・ジラードは、チャールズ・イームズとジョージ・ネルソンの誘いを受けて、1952年にハーマンミラーのテキスタイル部門を立ち上げ、1973年までデザインディレクターとして活躍しました。
そしてニューメキシコ州サンタフェの拠点から、多彩なカラーの300点以上のテキスタイル、ウォールペーパー、装飾プリントやウォールハンギングのシリーズ、広範囲にわたる数々の家具、装飾的かつ実用的な小物をデザインしました。世界中のフォークアートに魅せられたジラードは、世界各地を巡っておよそ106,000点もの作品を収集しました。レストランのラ・フォンダ・デル・ソルや、ブラニフ航空のためのトータルデザインなど、企業に属してあるいはフリーランスとして数多くの作品を手がけ、その多彩な才能とユニークな感性が高く評価されました。
ハーマンミラーストアの5周年にあたって、ハーマンミラーとマハラムはこの偉大なデザイナーの生涯と功績を称える特別なポップアップイベントを開催します。ハーマンミラーのアーカイブから厳選したテキスタイル、小物、家具を展示し、来場者は他に類を見ない一連の作品に触れることができます。ジラードの新しい家具やシルクスクリーンパネル、マハラムの張地を貼ったハーマンミラーの限定商品、ジラード財団公認の幅広いデザインや商品が購入可能です。
そして、ジラードの幻想と魔法の世界を体験できるでしょう。
【過去情報ここまで】
ヴィンテージオリジナルの貴重なジラードグッズや家具が集められるとともに、この展示会のために特注したハーマンミラー社製家具がいくつも並べられました。
上写真はマハラム社のチェッカー生地をイームズラウンジチェアに張り込んだ特注品です。
後にレギュラー商品として発売されたイームズシェルチェアのチェッカー柄仕様も、この時は数量限定品として展示会にて販売がされていました。
このソファは60年代オリジナルヴィンテージ品のジラードグループのソファです。
米国ハーマンミラー本社にある資料庫にあるものをこのイベントのために日本に運び込んでいます。
どうしてこの事情を知っているかというと、ちょうどこのイベントの開催前に米国ハーマンミラー社へ訪問をしており、資料庫に保管されているこのソファを目にしていたからです。
色合いもデザインも独特なアレキサンダー・ジラードの世界が体感できる良いイベントでした。
この時期アレキサンダー・ジラードの孫も来日しており、別の場所で展覧会をやっていました。
2015年は大きくジラードに注目が集まった年で、この年以降まだまだマイナーだったらジラードの名前が知れ渡ることになりました。
今までお客さんとジラードの話題を出してもピンとくる方が少なかったです。
ジラードの家具もハーマンミラー社が次々と正規復刻することになりました。
ジラードのテキスタイルの復刻はマハラム社が行っており、日本でもマハラムのテキスタイルにますます注目が集まった年です。
このイベントに行けなかった方は写真で雰囲気を感じ取ってください。
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