家具屋の常連とはいったいなんでしょうか。
どのぐらいのスパンで通ったり買ったりすれば常連なのでしょうか。
そんな話です。
※家具屋は家具を中心とした販売をするお店のことです。
家具はそう買うものではない
家具なんて頻繁に買わないじゃないですか?
むしろ最初にガツッと家具を買い揃えたらもうそれで終了ぐらいの勢いです。
必要にならない限りは家具をまた購入することは考えづらいです。
もちろん趣味的にどんどん家具を増やしていく人もいてくれますが・・・それはマイノリティでしょう。少数派。
家具を買っていくといずれ置くスペースも無くなりますし、消耗品でない以上は所有する限界があります。
ある意味では家具は消耗品ですけどね。数年から十数年使ったら買い替え時が来るでしょうから。
ものすごく周期が長いです。次の買い替え時まで何年かかるかわかりません。
なので家具を販売している私的にですが、1年ぶりの来店では久しぶり感は無いです。
2、3年ぶりもごく普通にあります。さすがに数年ぶりだと久しぶり感はありますけど、そんな人たちが多いですから気にしません。
家具屋の常連は数年単位でも全然”常連”で良いと思いますよ。
だって頻繁に買うものないですもの。あとそんなに無理して家具を買うものでもないですし。欲しかったら買うというのが健全です。
そんなアパレルみたいにシーズンごとにどうとかないですし、月一でお店に行ったところで変化もないです。新製品の発売も年一ペースです。新発売したからって買うものでもないですし。
それで消耗品をみんな売るんですけどね。こうして頻繁な来店を促します。
私自身、お客さんとの付き合いは数年単位であるものです。
年に一回ほど来てくれて家具を買ってくれる人もいますし、5年ぶりに来てくれて家具を買ってくれる人もいます。
年に一回会うか会わないかの状態でも常連ですね。
少しづつ家具を買い揃えていってくれる人も多いですから、数年ごとに家具が増えていってくれます。一生の趣味ですね。いずれ家のインテリアが完成来る日がくるでしょう。
幸い私は流行を関係なく家具を販売しているので、10年前に買ってくれた家具も名作家具ですから今も現役で販売しています。だから後から家具を増えても不揃い感はありません。
最初の来店の時から7年ぶりに来てくれた人が「今度マンションを買うのでやっと家具を買えます」なんて言ってくれて買い揃えてくれる人もいます。さすがにこれだけ年月が経つとお客さんの環境も随分と変わるものです。
販売している家具の価格もそれなりにしますので、お金が貯まってから買ってくれるとなると数年は不思議ではありません。
このあいだも5年前の約束を果たしてくれたお客さんもいてくれました。かなり高額な家具でしたから本人もそれ目当てで貯金をしてくれていました。
だから家具屋の常連となると、別に頻繁に通ったりすることは無く、たまーに買うぐらいでも充分に常連さんだと思いますよ。
数年ぶりだろうが行きづらいとも思わず、また、負い目(?)なんか感じなくて良いです。
お店の人(私)は数年ぶりだろうが普通ですしありがたいものですから。
ということで、家具を販売するのなら、もう相当長いあいだ商売としないとやっていけないということでもあります。
私も8年目ですけど、やっとやっと芽が出てきたぐらいの話ですから。やっとスタートラインに立ったぐらいかもしれません。先は長いです。
私の独立する前の社長なんかを見ているとよくわかります。お客さんとの付き合いは20年以上だったりしますし、そうすると子供が家具を買いに来てくれたり、それだけ年数が経つことで大きな仕事が入ってきたりしているのを見ているのでなおさらです。
利益率が高くて消耗する商売の方が確実に儲かるので、家具を販売する仕事は時間がかかるし大変だしです。そうまでしてなんでやっているんでしょうね。
やっぱり家具やデザインが好きですからかね。好きじゃないとやれないです。
そして、家具にお金をかける人たちが好きです。
すごく変な言い方になるのですけど。
私のお客さんたちはものすごく常識があって良い人たちがほとんどなんですよ。
私はこの社会に合わない人なので、こうした良い人たちと付き合っていけることが嬉しくてやっているということも大きいです。
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