北米には大手ホームファニシングストアとしてDesign Within Reach(デザインウィズインリーチ)があります。
1998年にロブ・フォーブスが創業し、現在では北米で40店舗近くほどあるそうです。
ミッドセンチュリーモダンを中心に、各国の本物のデザインを取り揃えてものすごくレベルの高い会社です。
Design Within Reachは「手に届くデザイン」という意味だそうです。ハーマンミラージャパンの社員さんが現地でそう教えてくれたので間違いないです。
略してDWRという名称で広まっていますよ。
本当にレベルが高い家具屋
ニューヨークの3rdアベニューにあるDWRに行ったことがあるのですが、こんなマンハッタンの中心地にこれほどの規模でハイクオリティな家具が並んでいる様は、とても日本では想像できないほどの上質さでした。
全て本物のデザイン、正規メーカーによる家具のみ。アメリカンモダンのみならず、スカンジナビアンデザイン、ヨーロピアンデザイン、ジャパニーズデザインまで幅広く取り揃え、最高のものしか展示されていません。
ハッキリ言って日本では考えられないぐらいのレベルの高さです。
それがこれほどの規模で展開されるということは、それだけ受け入れる顧客がいるということです。
土壌が全然違いますね。家具インテリアに目を向ける人たちの規模が違います。
日本はその辺全然だめで、最大手の家具屋が模造品を販売しているぐらいですから残念なことになっています・・・
そんな店舗の良さに感動したのもそうなのですが、ここを見た時に私は「これが理想の店舗で、これからこれこそが必要だ」と感じました。
店舗に行くとわかるのですが、入口に受付こそあれど、レジカウンターみたいなものはありません。
日本のインテリアショップなどにみられる、レジとカウンターがあって、そこに店員がいるという形態ではありません。ただ立っているだけの知識のない店員はいません。
上写真の左に写っている人たちは全員スタッフです。各階にいます。
彼らは各々の場所でPCを置き仕事をしています。
でも、来店者が居れば話しかけにきたり、接客したりをします。店員でもあるので、そういった接客をしつつ相談を受けたり、提案したりコミュニケーションをとります。
デザイナーと仕事をしながら、法人向けの対応をしながら、来客とも対応する。
だから彼らの経験値は豊かですし、知識もあります。
さらに、システム化がされていますので、全員でデータを共有して最適な提案も欠かしません。
面と向かったコミュニケーションを大切にしつつ、システム化により効率的に最適な流通や情報の共有を行っています。
これがこれから日本でも必要な家具インテリアショップの形ですね。
大抵のショップの店員は知識が無いですし、なぜか新人ほど接客をさせます。もうそれではネットショップと変わらないので、これから必要な店舗ではないと私は考えています。
最も知識のある人物こそ面と向かって顧客とコミュニケーションをとるべきなんですよ。
そして、DWRのこのやり方、私と同じなんですよ。
私は一人なので必然的にそうなるのですが、すべての仕事をこなしながら、来店してくれたお客さんに接客したり、相談にのったり、提案したりしています。
豊富な知識は私一人が持っているのでそれで良いわけです。それこそ私は経理から仕入れから取引の交渉から販売から梱包から、何でもやっています。
これを店舗として体現しているのがDWRです。だから私は感心したんです。
こういった展開だったら人を雇ってうまくやっていくのも憧れるなと思います。
ちなみに、現地では日本人が働いていたので、話はいろいろ教えてくれました。
一緒にハーマンミラージャパン社員と居たのでそのおかげですね。そうじゃないと話聞けないですもの。
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