– Noguchi Rudder Table –
デザイナー:Isamu Noguchi (イサム・ノグチ)
彫刻家イサム・ノグチの家具はガラス製の「ノグチコーヒーテーブル」が有名です。
彼は他にもいくつかテーブルをデザインしており、この「ラダーテーブル」はアートピースとも呼べるレアなデザインとして認識されています。
それが近年ハーマンミラー社から復刻されて一般家庭でも使われるようになりました。
丸みを帯びた美しいコーヒーテーブル
ラダーテーブルはイサム・ノグチが1944年にデザインをしました。
同年彼はジュリアン・レヴィ画廊の展覧会のために家具も手掛けていた時です。同時期にチェステーブルを作っています。
それから1949年にハーマンミラー社から製品として発売されました。
ラダーテーブルという名称はその見た目から名づけられています。”ラダー”とは”船のかじ”のことです。
下から伸びる脚がまるで船底から伸びるフィンの様だからでしょう。
彫刻家の才能がいかんなく発揮されたフォルムは、有機的で左右対称ながらまとまりも感じられる構成です。
合板とスチールというい素材の組み合わせも挑戦的で、作品としても優れたテーブルです。
またしっかりしたボディは強度あり使用にも問題がありません。
(https://www.wright20.com/auctions/2015/06/design/191?search=isamu+noguchi)
コーヒーテーブルだけでなく、ラダーダイニングテーブル、ラダースツールとバリエーションが作られました。
しかしラダーシリーズは短期間だけの製造販売となり、流通量も極端に少なく現在ではオリジナルヴィンテージ品は希少かつ高価格で取引されています。
米国の著名なオークションで日本円で数百万円から一千万円以上です。高い。
有名コレクターが所有をしていることを私も知っています。
これでもノグチデザインの家具で最も高額にはなりません。彼の希少なヴィンテージ家具はもっと高額です。
ラダーシリーズを最初に復刻したのはドイツのヴィトラ社です。日本でも正式に流通していましたが、2000年代中~後半ごろまでは販売をしていた記憶があります。その時はノグチフィンテーブル(Noguchi Fin Table)という名前で販売していました。
それから2017年にとうとうオリジナルメーカーであるハーマンミラー社がラダーテーブルを復刻しました。これで正規品が普通に手に入るようになったことで身近なデザインともなりました。
特に日本でノグチラダーテーブルの存在は重要です。
なぜならハーマンミラージャパンはガラス製のノグチコーヒーテーブルを販売できないため、それに代わるテーブルとして提案ができるからです。形も似ていますしね。
販売する側としてはラダーテーブルの方が納品がしやいです。ガラスはどうしても顧客や場所を選びます。
それとコピー品だらけのガラスコーヒーテーブルよりこちらの方が玄人感があるので、シリアスな空間づくりと相性が良いです。
ノグチラダーテーブルはそのまま納品が出来ない難易度が少し高い製品です。
販売するためには加工をする必要がありますのでお買い求めの際には私のお店までご相談ください。
下記からご注文いただけます。
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