RIKI ALUMINUM CLOCK
(リキ アルミニウムクロック)
designed by Riki Watanabe
2020年12月に㈱タカタレムノスより発売された渡辺 力 氏デザインの「RIKI ALUMINUM CLOCK 」リキアルミニウムクロックは、以前人気を博しながらも廃番となってしまった同製品を素材の見直して再販されたものです。
このクロックはリキデザインとして優れたものであるともに、イームズ夫妻にプレゼントした時計が元になったというストーリーも持っています。
渡辺力史上最も美しい時計
リキアルミニウムクロックは渡辺 力自身が非常に愛着があったにもかかわらず生産に至らなかったプロトタイプをベースに作られたものです。
力 氏のフィロソフィーを活かしつつ鋳造アルミニウム枠体を贅沢に使い磨き上げられた美しさを極めたような時計です。
文字盤も高品質で立体感のある指標印刷はDIDONI書体を用いてメリハリのある印象です。
この時計ですが、もともとも発売ストーリーの中に「イームズ夫妻が贈った時計を元にした」というものがあります。
1978年に渡辺 力 氏は製品化に至らなかったものの、愛着のあった時計をチャールズ&イームズ夫妻に贈呈しました。
その時計がこれです。
当時は銅素材をベースとしたものでした。
この時計はしばらくイームズハウスに飾られていたそうです。
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ちなみに、私が以前イームズハウスに入ったときにはありませんでした。今どこにあるのでしょうかね?
(スタンド付きなので置時計にもなります。)
そのイームズ夫妻に贈った時計を元に、新たに力 氏がデザインを手掛けて素材を軽量化のためにアルミニウムにして製品化されのが「リキアルミニウムクロック」です。
このストーリーからミッドセンチュリーデザイン好きにも好まれており、イームズ夫妻と絡むストーリーということでハーマンミラーストアでも展示販売がされていました。
しかし、様々な事情により2015年に廃番を迎えました。
そうして待望の復刻が今回のリキアルミニウムクロックです。
アルミの精度が上がっており、以前よりさらに美しさに磨きがかかっています。
ただひたすらに美しく、個人的にはこれが最も素晴らしい時計の一つだと思っています。
奇をてらわずミニマルに素材の良さを活かした最高傑作ですね。
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