台湾の台南市にはとても入店が難しいカフェがあります。
どう難しいかと言うと・・・物理的に入り口が狭すぎて人によっては入ることが出来ないからです。
この不便な環境は本来、集客には不利となります。
でも逆にこの不便さを求めて多くの人が訪れます。
台南の本当の意味での隠れ家カフェ「窄門珈琲(ナロードア)」
1. 窄門珈琲とは?
台湾・台南の観光スポットとして人気の「窄門珈琲(ナロードア)」は、その名の通り非常に狭い入口が特徴的なカフェです。
台湾で最も歴史のある都市・台南に位置し、レトロな雰囲気と独特の空間が魅力です。
観光客はもちろん地元の人々にも愛されています。
2. 窄門珈琲の名前の由来
窄門珈琲は、台南市中西区の繁華街・孔廟周辺にある歴史的な建物の中にあります。
カフェの名前「窄門(ナロードア)」はその入り口の狭さから、聖書の一節「狭き門より入れ」に由来します。
日本統治時代は医師が住んでいた歴史がある建物で、現在のオーナーがリノベーションをして1990年にカフェとしてオープンしました。
3. 窄門珈琲の魅力
(1) 入口のユニークさ
窄門珈琲を訪れる人がまず驚くのは、入口の狭さです。
約40cmの幅しかなく体を横にして入らなければなりません。
このユニークな入り口が、訪れる人に特別な体験を与えています。
(2) レトロで落ち着いた雰囲気
店内に入ると一気にレトロな空間が広がります。
アンティーク調の家具や古い木造のインテリアが、昔ながらの台湾の雰囲気を演出しています。
(3) 絶景スポット
カフェの窓からは、台南の有名な「台南孔子廟」を眺めることができます。
歴史的な建物を見ながらゆっくりとコーヒーを楽しめるのも、このカフェならではの魅力です。
(4) フォトジェニックな空間
アンティークな雰囲気や窓からの景色は、写真映えすること間違いなし。
台湾旅行の思い出としてSNSに投稿する人も多くいます。
窄門咖啡
住所:700 台湾 Tainan City, West Central District, Nanmen Rd, 67號2F
https://maps.app.goo.gl/6JAbYMcVBG4u4VSAA
実際に行った時の様子を動画にしていますのでご覧ください。
ナロードアの様子は(14:22~)です。
横になっても40cmの通路を通ることが出来ない体格の人は入店不可能です。
さらに入口まで狭い急な階段を上るので大きな荷物を持っている人も入店が難しいです。
入れない人はそれまでという無慈悲さがありますが、もうしょうがないことです。
昨今の建築はいかに快適で負担の無い環境にするかを優先しており、それが利用者の為にもなるはずです。
ひいては集客につながるはずなのですが、その真逆を行く建築なのに、それが理由でお客さんが集まるというのは面白いです。
不便な方が魅力を感じ、それを求めて人が訪れるわけです。
さらにその様子をSNSなどでアップして共有します。
快適なことが当たり前になると、今度は面倒なことを人は求めるということでしょうか。
不思議なものですね。
配慮しないのが売りになるというのは何かのヒントになりそうです。
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