ラディカルデザイン(Radical Design)とは1970年代※のイタリアにおける反デザイン運動の名称です。※60年代後半含む
代表的なデザイナーにメンフィスのアレッサンドロ・メンディーニやエットレ・ソットサスらが該当します。
ラディカルデザインの説明は複雑で難しいのですが、簡単に解説すると体制的、商業的なデザインへの戦いこそがラディカルデザインの本質です。
戦後復興に伴う資本主義と消費主義の目覚ましい拡大により、デザインが商業的な道具へとなってしまうことを拒絶したデザイナーが、それに反発したデザインを作り出していきました。
ポップアート・カルチャーと連動し、大量生産をする商業デザインではない、インダストリアルでもない、独創的かつアートのような家具を作り上げたり、わざと奇怪な見た目にしたり、普通では選ばないモチーフをデザインにしたり、世間では良くないものやタブーなものを取り入れることをしました。
そうして作られた家具やプロダクトをラディカルデザインと呼称されるようになりました。
だから奇抜なデザインの家具がたくさん生み出されたわけです。
スペースエイジと時期が被っているので混同されがちですが、反デザイン主義に当たるデザインはラディカルデザインとしています。
プラスチックで奇抜な形ならなんでもラディカルデザインではありません。
例えばコンポニビリはスペースエイジ扱いですがラディカルデザインではありません。なぜなら反デザインではないからです。
ラディカルデザインが何かなんとなくでも伝わりましたか?
今回の説明は本当に簡単な内容でしたので、詳しい人が読むと『もっと深い話だ』と思われるかもしれませんがご容赦ください。
今回の目的は簡単でも良いので知っていただくために更新しました。
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