– ESAGONALE –
デザイナー:Bruno Munari (ブルーノ・ムナーリ)
ブルーノ・ムナーリが1959年にデザインをしたESAGONALE(エサゴナーレ)は、ステンレスのプレートを繋げたシャンデリア構造のペンダントライトです。
平らにすることで梱包サイズを小さくできるなどムナーリの合理的な思想が集約されたイタリアンミッドセンチュリーを代表する名作照明の一つです。
ステンレスのプレートで作られた合理的なアートのような照明
エサゴナーレの特徴は梱包方法にもあります。
プレートをすべて畳むとまるで結晶のような美しい状態になります。
段ボールも薄いため保管も場所を取らず、輸送コストが小さいことで移動に困ることがありません。
プレートを広げる様も合理性を感じます。
組み立て式なのですが、この照明は組み立てている時にこそムナーリのデザインに対する考えが良くわかります。
Esagonaleは”六角形”という意味なのですが、この状態だとそれが最もよくわかります。
そして吊り下げるとチェーンで繋がれた各パーツが重力で自然と中央部から下がることで完成します。
ソリッドでモダンな他には無いシャンデリアです。
とにかく格好良いデザインで、ちゃんと電球がプレートで隠れるようになっているので眩しいという感じはしません。
ステンレスのプレートを使うのはムナーリらしい感じがします。
ムナーリは50年代後半に金属を加工した作品をいくつもデザインしており、ステンレスのプレートを使うのは1956年の役に立たない機械を思い越します。
組み立ての大変さはありますし、製造クオリティも気になりますが、それを差し引いてもこれほど素晴らしいデザインの照明はなかなかありません。
クラシックさもある金属と光の輝きは、人とは違うペンダントライトを求める人にピッタリです。
サイズが2種類あります。
LED電球を入れています。
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