長時間の座り作業は身体の変形を招くだけでなく、寿命を縮めるといわれるぐらい身体に悪い行為です。
そんな座り作業での姿勢を維持してくれるワークチェアは現代では非常に重要なものとなりました。
ところで、高性能なワークチェアが子供のころから必要なのか?という質問が度々ありますのでここで私見を書きます。
子供に高額なワークチェアが必要でしょうか?
子供のころから勉強のために座りっぱなしなのはもちろん身体に負担をかけます。
それならばワークチェアを使う必要があるかというと・・・そうとは言えません。
まず大人用のワークチェアは子供には合いません。
身長体格的にワークチェアが大きすぎます。
例えば私が販売しているハーマンミラー製品のみの話をしますと、身長150cmを超えないとどのワークチェアも合いません。たいていのメーカーは子供を想定したサイズではありませんから合わないです。
もうこの時点で小学生以下はほぼワークチェアを使えません。
身長150cm前半でアーロンチェアのAサイズがちょうど良いのですが、今度は子供にそんな金額のワークチェアを買い与えるのか?という予算の都合が出てきます。
私のお客さんでは普通に中学生にもアーロンチェアを買い与える方々がいらっしゃるのですが、一般的にまでは勧めません。
でも12年後も使える椅子と考えたらすごくパフォーマンスは良いです。子供が社会人になってからも使えます。
いずれ処分をしてしまう学習机や椅子よりかは長く使えます。
しかし仮に150cmを超えていても身長が伸びる様ならワークチェアの相性が変わってきます。
身長150cm前半だからとアーロンチェアのAサイズを使い始めても、数年後に身長170cmになってしまったらアーロンチェアのBサイズじゃないと合わなくなります。
そう考えると、もうある程度身長が変わらないことがわかっている年齢からじゃないとワークチェアは難しいです。
ということは高校生以上でしょうね。
以上のことからワークチェアは身長体格的に子供は使いづらいものです。
(子供の定義は18歳未満ですから高校生も子供ですが)
でも小学生のころから座って長時間の勉強はするので姿勢や健康状態は気になるかもしれません。
確かにそうですが、そもそも毎日身体を動かして運動をしている人はワークチェアの必要性が高くありません。
ワークチェアがあるに越したことはありませんが、一日5-6時間も体を動かすのなら健康維持ができていますから、多少姿勢を悪く座ろうがどんな椅子だろうが運動によってフォローできているので問題になりづらいです。
子供は一日に何時間も走り回ったり動き回ったりしています。
身体を動かしている限りはワークチェアは使わなくても若さもありますし大丈夫です。
逆に運動をしない子供はまずいということです。
最近は外で運動をしないおかげで成長に不都合が出ている子供が増えたという話を医者から聞いたことがあります。
人間は身体を動かすことで健康維持をする生物ですから、動かなければ動かないほど悪影響です。
運動をせずずっと座り作業ばかりをしている子供には姿勢を維持してくれるワークチェアは必要になりえるということです。
子供限らず運動をしない人は老若男女問わず良くないので、ワークチェアで姿勢を維持するような工夫が必要ということですね。
参考にしてください。
ワークチェアは現状を維持するための道具なので、本来は健康状態が良いうちに使い始めるものではあります。
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