ここ最近の日本で急激に知名度が上がったデザイナーの一人が「Pierre Guariche(ピエール・ガーリッシュ)」です。
ガーリッシュはフレンチミッドセンチュリーを代表するデザイナーの一人で、「チューリップチェア」「トノーチェア」「アムステルダムチェア」といった名作椅子を世に残しています。
さらにル・コルビジェのインテリアを担当するなど各方面で活躍していました。
そんな彼は照明のデザインを数多く手掛けていることはあまり知られていないかもしれません。
現在ガーリッシュの照明はフランスの照明メーカー「Sammode Studio(サンモード スタジオ)」が正規製造しています。
2021年、初めてガーリッシュの照明が日本で展開されることになりました。
ピエール・ガーリッシュの照明ラインナップ
G3 ウォールランプ(1951年)
パンチングメタルの反射板により光を拡散させるウォールランプです。
縦と横のどちらも取り付け可能で複数並べて飾ることも想定されています。
サイズ / W395×D200×H120 mm 重量1.5kg
仕様 / LED管 340mm 60W相当×1
素材 / 本体:鋼(ラッカー塗装)反射板:穴あきスチール板(粉体塗装)
G3 トリプルウォールランプ(1951年)
G3ウォールランプより約50センチ長くなるウォールランプです。
パンチングメタルの反射板によって光を拡散させる構造は同じですが、よりダイナミックな装飾として効果があります。
サイズ / W930×D200×H120 mm 重量4.2kg
素材 / LED管 831mm 60W相当×1
材質 / 本体:鋼(ラッカー塗装)反射板:穴あきスチール板(粉体塗装)
G21 フロアランプ(1951年)
金属のシェードを筒状に加工し、光源から目を保護するデザインとなっています。
上下と背面にに光が拡散する構造です。
支柱の高さ調整なので場所に合わせて柔軟に対応します。
サイズ / W370×D800×H1170-1630 mm 重量4.5kg
仕様 / E26 白熱球 40W×1 または E26 LED球 60W相当×1
コード2.3m、フットスイッチ付
G25 ウォールランプ(1951年)
上部に取り付けられたシェードで光を反射する有機的な構造が特徴です。
アームは長さ調整が可能です。
サイズ W390×D1260-1640×H830 重量3.2kg
仕様 / E17 白熱球 40W×1 または E17 LED電球 60W相当×1 コード長 2m、差し込みプラグ付、中間スイッチ付
G60 テーブルランプ(1959年)
乳白アクリルのカバーとスチール製のサイドパネルで構成されたボックス型のテーブルランプです。カバーを通して柔らかな光を放ち真鍮製の脚とのコンビネーションが上品です。
サイズ W270×D270×H200 重量1.7kg
仕様 / E26 白熱球 40W x1 または E26 LED球 60W相当 x1 コード長:1.8m、中間スイッチ付
G61 テーブルランプ(1959年)
乳白アクリルの上にパンチングパネルを施したテーブルランプです。
穴あきスチールから放たれる光が印象的です。
サイズ / W270×D270×H200 重量1.7kg
仕様 / E26 白熱球 40W×1 または E26 LED球 60W相当×1 コード長:1.8m、中間スイッチ付
素材 / 脚:真鍮(ブラスト仕上げ)カバー:乳白アクリル、穴あきスチール板 本体:乳白アクリル
G24 テーブルランプ(1953年) ※2022年7月日本で発売開始
丸い反射板が取り付けられた特徴的なデザインのテーブルランプです。
アーティスティックな雰囲気を持っています。
サイズ / φ390×H420mm / 重量1.7kg
仕様 / E26白熱球 40W×1 または E26LED球 60W相当×1 コード長:2m、中間スイッチ付 ※本体スイッチはダミー
素材 / 支柱・ベース:真鍮(ブラスト仕上げ)、シェード:アルミニウム(ラッカー塗装仕上げ)、反射板:スチール板(ラッカー塗装仕上げ)
それぞれの照明は2021年夏より日本で順次輸入販売されます。
以前からフランスデザインのムーブメントが起きており、ピエール・ガーリッシュも近年注目が集まっています。
日本ではほんの10年ぐらい前まではガーリッシュの名前を出しても業界のごく一部の人たちでしか通じないようなデザイナーでした。
あっという間に有名になりましたから時代が変わるのは早いものですね。
パンチングメタルを素材として使うのはイームズ夫妻の影響があると想像します。
というのも、ガーリッシュの椅子の中にはとてつもなくイームズシェルチェアみたいなのがあります。(チューリップチェアとは違う椅子です)
そこから考えると影響を受けていないとは思えないほどですので、イームズストレージユニットにも使われたパンチングメタルが採用されたように感じられます。
あくまで想像ですよ。
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