コロナウイルス問題により、日本では4月から緊急事態宣言が発動されたのをきっかけにテレワーク/リモートワークという働き方が急速に求められることになりました。
その影響で家具業界ではテレワーク向けにワークチェアやデスクなど求める人たちが集中したことで生産が追い付かず在庫が無くなり椅子不足問題が起きました。
コロナにより工場もストップするなど今までのようにはいかなくなってしまい、特に海外輸入家具メーカー、それを販売する会社、店の影響は大きかったです。
2021年1月にもなりましたが、海外家具も今では一部を除いて輸入が滞るような状態にもなっていませんし、在庫がない問題も改善されました。
ですが、家具業界ではまた新たな問題が生まれています。
それが船便のコンテナ不足、そして港の人員不足です。
船便不足、コンテナ不足、人員不足問題
今物流業界ではこんな問題が起きています。
簡単にまとめますと。
・中国から出荷が急増することでコンテナを大量に使用
・中国から北米に向けた出荷はすれど、北米ではコロナの影響で人員不足も起きており港にコンテナが滞留して戻ってこない (コンテナはレンタル品のため世界で使いまわす)
・そもそも船便自体も確保が困難
・コロナで人員不足
・それに伴う海上運賃の大幅な値上げ
こういったことがいま起きています。
家具業界だけの問題じゃないんですけどね、全業界に関係しています。
家具に関してはどうしてもサイズが大きいので船便が一般的です。
この影響があり、日本へ輸入する家具の納期が大幅に伸びています。
工場自体は従来通りの完成を迎えても、それを日本に送る船便も確保が難しく、コンテナも不足して、さらに人員もいないということで大幅な納期遅延が起きています。
聞いた話によると、アメリカ西海岸のロサンゼルス港とロング・ビーチ港には1万~1万5千本の空コンテナが滞留しているか・・・
パンク寸前だとか・・・
この状況はまだまだ続く予測みたいです。
『じゃあ飛行機の航空便にすればいじゃないか』と思われる方のために航空便の問題をお伝えします。
高い
高いといっては失礼ですが、船便に比べてとてつもなく高くなります。
製品の価格設定は船便を想定していますので、航空便にしてしまうと利益面で苦しいです。
その代り航空便は早いですね。
小さくて高額なものなら航空便で、というか、自分で手に持つにして飛行機に乗ったら早いし安全ですね。
宝石商とか機内持ち込みで移動するでしょうし。
だって家具はデカいですし、一つのヴィンテージ家具とかなら航空便で送るとかはしていますけど、大量に輸入するとなったら船便ですよね。
航空便で手配する家具も高額なヴィンテージ家具だけにしています。利益が合わないので。
ということで、今はこのような問題が起きていますので、輸入家具の大幅納期遅延が起きています。
どのぐらいで解消されるのかはわかりませんが、まだまだしばらくは続くと思われますので、前もって前もって欲しい家具があればオーダーを入れておくと良いです。
ヨーロッパや北米からの輸入品は半端ない納期になっていますよね。
米国からの輸入家具も1~2ケ月プラスになっていますし、半年かかっている家具もあります。
困り中ですよ。
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