家具の販売をしていると、購入した家具のメンテナンスや長持ちさせるコツなどを尋ねられます。
当たり前の疑問なのでもちろん応えるようにしています。尋ねられなくたってこちらから伝えます。
せっかく購入した家具がすぐにダメになっては欲しくないですからね。
仮に何かあってもアフターフォローするのは販売した私の仕事ですが、経年劣化についてはどうしようもないので気を付けてもらえると良いです。
家具を長持ちさせるなら直射日光に当てっぱなしはNGです。
直射日光と家具
日光は気持ちの良いものです。
生きていく上でも社会生活をするうえでも欠かせないものですし、晴れた日は気持ちも明るくさせます。
日差しの良い自宅に住んで、窓から日光がガンガン入ってくるところに住むと晴れやかな気持ちにもなりそうで憧れもありますよね。
しかし、家具は日光に当てっぱなしはダメです。
どんな素材の家具でも良くないです。
木材に直射日光は良くない
例えば無垢材を使った家具に直射日光を当てっぱなしにしてしまうと、乾燥して収縮することになり、さらに温度変化が激しくなることで割れや反りが発生することがあります。
割れることや反りがあることは無垢材の特性とも言えますが、その無垢材の塗装がオイルではなくウレタン塗装などしている場合は、塗装と木部分が剥離してひび割れなどが起きることがあります。
合板は完全に直射日光には弱いので、日光に晒しっぱなしにすると寿命が縮まります。
プラスチックに直射日光は良くない
プラスチックも日光はダメです。
表面がボロボロになってきたり変色するだけでなく、紫外線によって化学反応?を起こして変な臭いが出てくることがありますし、表面が溶けてくることもあります。
最近は自宅向けの椅子としてポリプロピレン(PVC)製をよく見ますが、PVCの耐熱温度は60℃~80℃です。
だから真夏の最高の直射日光に当て続けると耐熱温度を超えることがあります。
実際、私はイームズシェルチェアを直射日光に当てっぱなしにしていたら数年もたたずにプラ部分がダメになったことがあります。
なんか臭くなったんですよね。日光に当てすぎて。表面もなんやらネバネバしますし。
本革に直射日光は良くない
本革(レザー)ももちろん日光はダメです。
温度変化も激しくなりますし、紫外線による影響もありますし、乾燥もします。
メンテナンスをしていてもボロボロになりやすいです。
でも例外的に日光に当てることを推奨している革も存在しますけどね。
これは特殊な革なので家具で使われているのは見たことがありません。
金属に直射日光は良くない?
スチールやアルミとか金属関係は日光当てっぱなしでも・・・大丈夫ですか。
あ、でも塗装していたらその塗装がダメになりますね。ひび割れてきます。
ただ、真夏の日光当てっぱなしの家具は熱々ですから触れないです。
そういった意味では使用できなくなります。
ということで、家具はどんなものでも直射日光に当てっぱなしにしないようにしましょう。
少しぐらいなら別に構わないですけどね。
日中どうしても日が当たる場所に家具を置いている場合は、カーテンやブラインドを閉めましょう。
それが出来ない場合はせめて布をかけておくとかして、とにかく年中日光に当て続けないのが良しです。
せっかく気に入った家具なら長持ちさせたいですからね。
けど、ボロボロになっても愛着がある家具なら、そのボロさも年月を感じて楽しめるものです。
オフィス系で使われている家具は日光に当てっぱなしだったりするので、だから結構早くダメになってしまったりしているんですよ。
日光による劣化は経年劣化です。だから保証も対象外。
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