– Boby Wagon –
デザイナー: Joe Colombo (ジョエ・コロンボ)
ボビーワゴンとは四面使えるデザイン性にも優れた使いやすい万能収納ワゴンです。
50年近く販売が続けられている名作家具でもあり、イタリアンモダンデザインの天才デザイナー「ジョエ・コロンボ」によってデザインされました。
ニューヨーク近代美術館(MOMA)の永久収蔵品に選定されています。
名作ワゴンは1970年に生まれました
(書籍joe clombo)
ボビーワゴンがデザインされたのは1970年のことです。
ジョエは1971年に他界しているため彼の最も晩年の製品の一つです。
このワゴンは製図現場で使うように設計されました。
図面を書く仕事をする人が、作業机に補助としてこのワゴンは非常に使いやすいようにと考えられています。
初期のボビーワゴンは現行のボビーワゴンとは仕様違いがいくつも存在し、トレー無しや5段よりもっと高さがあるものなどがありました。
こうのような大きなサイズの紙を束ねて縦に収納できるといった部分が製図現場独特のメリットです。
トレーにひたすら細かい物を入れておいたり、天板をサイドテーブル代わりに使えるなど仕事をするうえで非常に便利です。
こうしたことからオフィス向け家具の印象は初期から強かったです。
最初ボビーワゴンはイタリアのビエッフェ(Bieffe)社から発売されました。
その時は名前はボビートローリーだった気がします。
いつ頃からかライセンスが移行し現在の同じくイタリアのビーライン(B-LINE)社が正規品の製造販売をしています。
素材のABS樹脂は最初から変わっていません。
イタリアンモダンデザインの代表的プラスチック家具の一つでもあります。
(カラーは時期によって違います)
日本でも古くからボビーは輸入販売されていましたが、2001年より㈱メトロポリタンギャラリーが独占輸入の権利を獲得するとイメージが一新されます。
今までは一部の人が知っている事務用品という扱いだったところを、家庭でも普及させるべくブランディングを考え色を増やしたことでヒット商品となりました。
現在も万能名作ワゴンの地位は変わっておらず同社のトップセールスとなっています。
今オプションパーツとして「アクリルプレート」「アクリルカップホルダー」「サニカー」が発売されています。
これは日本独自のアイデアであり、ボビーワゴンをより使いやすくするために㈱メトロポリタンギャラリーが製品として販売をしているものです。だから日本だけのアイテムです。
オプションパーツと言えば、いまボビーワゴンの正規品にはトレーの中に「インナートレイ」が一個ついています。
これも日本独自の展開です。
今までトレーの中は各々で仕切りやトレーを用意していたのですが、ボビーのトレーにピッタリサイズのものは市販品ではありませんでした。
そこでトレーにジャストサイズの物を2016年に作ったわけです。
この専用トレーですが、私は開業当初(8年前)からずーっと『トレーの中に仕切りがあると良い』と伝えていたんですよね。実際に出来て良かったです。
私の意見で作ることが決まったわけではないですよ。
こちらで私がボビーワゴンを動画で紹介していますので、トレーの動きなど知りたい人はご覧ください。
使い勝手がわかりますよ。
今やボビーワゴンはオフィスでも家庭でも、キッチンでも寝室でもどこでも使える使いやすい万能ワゴンとして人気があります。
段数やトレーのラインナップが豊富なのと、多彩なカラー展開により合わない場所の方が珍しいぐらいです。
今となっては名作家具という印象は薄いですが、それはデザイナーやメーカーの名前にこだわらず家具としてのデザインだけで評価されているという証でもあります。
ジョエの機能的なデザインセンスは2021年になろうかという日本でも通用する優れたものです。
ところでボビーワゴンのボビーはどんな意味でつけられたのかは私も知りません。
Boby・・・名前かな?なんでしょうかね。
ボビーワゴンのラインナップはこちらから(オプションパーツが一つ無料プレゼントされます)
ボビーワゴンのベージュは日本限定のカラーです
ボビーワゴンのオプションパーツ
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