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売れないとコピー品に逃げる様になってしまう

100チェア表紙

今は家具が売れない時代ですし、業界でも様々な事情が入り組み状況も変わることでセレクト中心の家具インテリアの小売店は特に厳しい状況になっています。

本当は強みを生かした立ち回りを出来るはずなのですが、それが出来なくなってしまっています。

 

その理由と問題のひとつして「ショールーミング」があります。

 

”実店舗は無料で現物を確認できて試せて説明や提案をさせられる都合が良い場所”という行動をする人が増えたことで、従業員は働きはすれども売り上げに繋がらず疲弊していきます。

 

ショールーミングの目立たない問題点として店員のモチベーションの低下が挙げられます。

 

やる気のある人、知識がある人、実績のある人ほどショールーミング目的の来客により人間扱いされず無下に扱われることに傷つき、さらにやりがいも未来もない状況に耐えられず現状を辞めていくことになります。

「やりがい搾取」みたいなものですからね。

 

そうするとただレジをするぐらいの能力を持った店員しか残らなくなり、さらに売上低下を招くという悪循環となります。

それではセレクト型店舗の有利を伸ばすことが出来ません。提案が勝負ですから。

 

そうして現場に判断を出来る人がいなくなり、それでも売り上げを上げないといけないとなると店員のレベルに依存しない売り方として低単価の家具や雑貨が増えていきます。

そのうち無人店舗にもしやすいですしね。

 

これからの商売は属人化を避けますしもちろん家具販売業も同じです
「その人がいるから売れる」これをリスクと捉えた動きが以前からあります。商売は人に依存しずオンライン上で完結する流れになってきています。果たして家具屋/インテリアショップの店員の未来はどうなるのでしょうか。

 

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売り上げを上げないといけないならとる手段

 

さらにそれだけでは足りずコピー品に売るようになっちゃうんですよ。これも問題です。

それはオリジナル家具と称したコピーデザインだったり、それこそもう完璧なコピー品だったりです。

 

もう以前では絶対に考えられないようなことが今ではあります。

有名な大手ショップで堂々とコピーデザインやコピー品が売られてしまっています。

まあ最もあの大手家具屋がそもそも模倣品を売って儲けていましたから今に始まったことでもないですけどね。

 

高級家具屋が模倣品を売るなという話
あの有名な大手家具屋。高級志向だったのが中価格路線でうまくいかなくなったとかなんだとか言われていますが、高級家具屋なのに正規品じゃないものを販売していますからね。高級家具屋を謳うのなら正規品のみにしてもらいたいです。

 

だから日本自体デザインに目を向ける土壌でも無いとも言えます。コピー品に厳しい目が向けられませんし、何だったらコピーを認めることが良いことのような風潮があります。頭おかしい。

 

色鉛筆の店内

目先でも売り上げを稼げるような商売のやり方として安い物を売るというのが簡単です。

安い物ほど一応は売れやすいです。

そのうえでただ安いだけでなく、何か良い物と比較して安いというメリットを打ち出す必要もあります。

だから売れない店がコピーを扱うようになっていってしまいます。

 

正規品かどうかや質やクオリティやデザイナーの意志とかもう考えられる従業員が残っていないからです。

本来はコピーを扱うという選択肢は止めるべきなのですが、それを咎めるような人も問題を指摘できる人もいません。

 

コピーが増えるとどうなるか

 

でもコピーが増えるということは自分で自分の首を絞めるという行為でもあります。

こうした胡散臭い業界だという認識に家具インテリア業界がなると、ますますデザインに目が向けられなくなり廃れていきます。

 

生活様式の劣化は他の業界へも悪影響となっていきます。

住まいから食から何から何まで本物を求めずコピーを求める人が増えますね。

 

コピーが増えるということは、もう何かを作ったりクリエイトする人たちがいなくなるということです。社会の成長の終わりですね。

 

当然家具メーカーも終わりですね。

質の良い物や良く考えたデザインや正規品なんか作ったって、その価値を広めてくれる人がいなくなるんですから。

インターネットの宣伝やインフルエンサーとやらで家具が売れますかね?

そういった人たちは良識や価値観を持ち合わせていませんから金を出す方を優先します。コピーでも金払いが良ければそっちを宣伝して広めますよ。

 

それに現場で売る人や納品施工が出来る人が必要ですからね。

 

インテリア本

売る側としたらコピーしたものだけ売っていればいいんですからそっちのほうが簡単です。

流行っている物があればそれをコピーして、売れているといったらそれをコピーして、楽な商売になりますね。

そのうちコピーするものが無くなりますけど。

 

商売なんて利己的なやり方の方が簡単に儲かるんです。

金儲けに思い入れなんて必要ありません。

 

家具やインテリア業界においては実店舗で知識や実績を持った人が販売するということは非常に大事なことです。

それを足蹴にして踏み台にするようなショールーミングはかなり問題だと私は考えます。

 

消費者の賢い手段なんて言われていますが、相手をタダ働きさせることや情報を盗ってしまうことが賢い表現とするのは乱暴すぎます。

自分はタダ働きしたくないのに人にはさせるんですからね。

相手を利用して自分だけ利益を得よう!というのが賢いなんて世も末です。

 

ショールーミングしている人は得かというとそんなことも無くて、もちろんもう二度とショールーミングした先の人たちや店と関わることもできず助けてもらえませんが、そこよりも未来の話です。

 

だって価値を広める存在がいなくなったら10年後とかに人から『なんでそんな高い家具買ったの?意味ないでしょ?馬鹿じゃないの?』と言われますよ。自分で招いた種です。

 

果たしてこれからの未来の日本、家具やインテリアの存在がどのようなことになっているでしょうか。

家具を作る人、家具をデザインする人、家具を売る人、家具を買う人、一人一人の行動がそれを決定します。

 

私としてはもっと実店舗がちゃんと残って最も価値のある商売をするべきだと考えています。

こと家具やインテリアにおいてはです。

 

誤った判断をして倒れていくお店を目の当たりにすると何とも寂しい気持ちになります。

何とか出来たら良いんですけどね。

 

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