Gio Ponti (ジオ・ポンティ)
1891 – 1979
イタリアのみならずデザインに世界的に影響を与えた人物です。
1891年 彼はイタリアのミラノに生まれます。
1921年 ミラノ工科大学建築家卒業後、ミラノにてミリオ・ナランチャらとともに建築設計の事務所を始めます。
1925年 1923~1930年のあいだに手掛けていたリチャード・ジノリ社の陶磁器が、パリ装飾美術。工芸呪物博覧会で賞を受賞。
1928年 雑誌「DOMUS(ドムス)」を発行。
以後1979年に亡くなるまで編集に携わりました。上写真は創刊号の表紙です。
1930年 ファンタナ・アルテナ社にて照明のデザインをします。
1940年代まで行いました。
1936年 ミラノ工科大学で教鞭をとりはじめます。1961年まで。
同年、ミラノのモンテカティーニ社のビルを設計します。この時ドアの取っ手から家具までもすべてのデザインを自身が行ったことで、建築家として大きな評価を得ます。
1955年(56年) 「スーパーレッジェーラ(699 SUPERLEGGERA)」が完成。(上写真)
同作品は1947年から開発が始められていた重量1.7kgという極端に軽い椅子です。この椅子はイタリアのカッシーナ社がアパートメント生活者のためのコンパクトな家具や照明のデザインを求めたことからスタートしたデザインの一つです。
1958年 バグダットのイラク国会議事堂を設計しました。
1960年代 テヘランやイスラマバードといった中東で設計活動を盛んに行っていました。
1964年 ミラノのサン・フランチェスコ聖堂を設計。
1968年 ロンドン王立美術大学より名誉博士号を授与される。
1970年 モンテドリアビルを設計しました。
1979年 亡くなりました。
ポンティはミラノ・トリエンナーレの主催者としても活躍していましたが、どこかのグループや運動に属することなく常に中立のポジションを保っていたそうです。
自身も建築家でありながら、デザイン雑誌ドムスを作り上げ、建築、デザインから芸術まで幅広く世界に発信し続けた天才です。
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