アレキサンダー・ジラードはハーマンミラー社にてテキスタイル部門のデザインディレクターとして活躍をし、彼がデザインした数々の魅力的なデザインは現在NYのマハラム社にて復刻されています。
それゆえ、彼はテキスタイルデザイナーの印象が強いのですが、もともと建築家であり、そして家具のデザインもしていました。
これらがジラードがデザインした家具です。多くの種類があることを意外と感じるかもしれません。
1967年にハーマンミラー社にて発表されたジラード・グループ・ファニチャー(Girard Group Furniture)シリーズです。
この独創的な家具達は短い期間しか製造されませんでした。もっとも短いもので二年間です。
多くのデザインで共通のアルミダイキャストのベースを使っており、全体の統一感が図られています。
彼自身のテキスタイルセンスをいかんなく発揮できる幅広のファブリックスペースと、それと対比になるようなミニマルでソリッドなアルミベースの組み合わせが印象的です。
伝説的なエアライン”ブラニフ航空”(Braniff)のラウンジなどでもこれらの家具が使われていたことで評価も高いです。
短い期間だけの製造ということもあり、希少性が高くヴィンテージ市場では高値で取引されています。
最近ではテーブルやオットマンがハーマンミラー社から正規復刻されています。
ヴィンテージ市場だとこのソファの人気が高いです。
スリーパッセンジャーズソファ(Three passenger sofa)です
。ブラニフ航空でも使われていたソファであり、アームから座面にかけて流れるようなフォルムはジラードの非凡なデザインセンスを表しています。
この写真自体は私がミシガン州にあるハーマンミラー米国本社内にある資料保管庫で撮影してきたものです。
座ることも許可してもらえた貴重な機会でした。
私がこの場所で見た翌月に日本に輸送され、東京の丸の内にあるハーマンミラーストアで開催されたジラード展で展示がされました。
ベースを見ればジラードの家具だということですぐにわかってもらえます。
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