インターネット上や人からの口コミで「アーロンチェアは腰痛が治る」や「アーロンチェアを使えば腰痛が解消される」といった評判を見かけることがあります。
↑おかげさまでアクセスが多くのあるこの記事にも書いているのですが、椅子に座るだけで腰痛が治るということはありません。
そんな椅子があったら治療器具ですからすごい発明です。
それでもアーロンチェアと腰痛は関係が深いです。
その真相と裏話を書きました。
実際、アーロンチェアに座ると腰痛が治るのでしょうか。
アーロンチェアに座ると腰痛が治るという評価があるのには理由があります。
何処からそんな話が出てきたのか、アーロンチェアは腰に対してどのような意味を持つ椅子なのか書きます。
まずその前に私はハーマンミラーの正規販売店をしています。
アーロンチェアを売る側としては”腰痛”と”アーロンチェア”との関係性はあまり重要視していません。
当然「腰痛が治る」なんて言いませんし、「腰痛対策に!」なんて提案もしません。
「腰痛ならアーロンチェアに座ると良いですよ!」なんて売り方をしたことは一度もありません。
元からそんなことしてませんよ。言ったこともないです。
こちらからアーロンチェアと腰痛に関連する話題に出すこともほとんどないです。
背骨の形や座ることで起きる腰への影響などはちゃんと伝えます。
腰痛の相談はよくお客さんからされますし、「アーロンチェアは腰痛対策になるんでしょ?」といった方は多くみえますからそうした時は質問に答えます。
私は13年以上前から実店舗でアーロンチェアを販売していますが、最初からアーロンチェアと腰痛対策と結び付けて販売はしていませんでした。
あくまでアーロンチェアは人間工学的にも優れたデザインの傑作ワークチェアという認識が初めの印象です。(まだ最初のころはほとんど私も知識が無かったですし。)
むしろ「アーロンチェアが腰痛に良い」というのは、最初お客さんから聞いたぐらいです。
雑誌などでアーロンチェアを使っている人がその性能を非常に褒めていることも多く、また著名な作家や漫画家といった座り仕事をする人たちがアーロンチェアを使っていることも評判を良くしてもいました。
そりゃあ、お金も持っている成功した著名な方々で、なおかつ座ることが仕事なわけですから最高の選択肢をするわけです。
そんな方々が十年以上もアーロンチェアを愛用している光景を見るわけですから良い椅子だということが伝わります。(なぜ10年以上かわかるかというと、アーロンチェアを見るだけで製造が何年前か分かる部分があるからです。)
さらにアーロンチェアのデザインも素敵ですから憧れますよね。
椅子ですから座り心地が良くなかったら長く使ってもらえません。
道具なんですから服とは違います。使い続けるものは納得した物じゃないと。
追記:お客さんから教えてもらったのですが、最近漫画ワンピースの作者の仕事場がテレビで紹介されたそうなんです。そこで作者もアシスタントもアーロンチェアに座っていたそうです。これほど成功した座り仕事をする人が選んでいるということ自体が宣伝になっているのでしょうね。
一応ハーマンミラー社のために書きますが、ワンピースの作者と癒着や宣伝料などは払ってないですよ。自主的に選ばれているんです。
むしろ癒着や宣伝料でどうにかなるのなら他の会社がやりますよ。
それからインターネットが活発になり、ブログやサイトでアーロンチェアを褒める内容を書く人たちが現れました。
主にアーロンチェアユーザーが、「アーロンチェアに座っているだけで腰が楽になった」や「座ることが出来ないほど痛かった腰がアーロンチェアに座っていたら治った!」といったような内容を書いているのを見たことがあります。
おそらくなのですが、普段身体に負担がかかる座り方をしていた人たちがアーロンチェアに座ることで快適になり、また人間として正しい背骨や腰の形に近づくことで普段の誤った座り方とは違い痛みを感じないことで「腰痛が治った!」と感じるのではないでしょうか。
腰痛は書いて字のごとく”腰の痛み”ですから、人間として正しい背骨の形に近づけることで腰の痛みは軽減されます。
その正しい背骨の形を続けることで今までの曲がった背骨が矯正されることで腰の不快感が解消されるのかもしれません。
だから「アーロンチェアに座ってないときは腰が痛い」とまで話す人たちもいます。
そういった意味では”腰痛が治った”では間違いではないでしょうか?
根本的に治療をしているわけではありませんから当然治ってはいませんけどね。
もちろん販売する側はそんなこと言ったら薬事法に引っかかってしまいますから謳いませんけど。
つまり、今までおかしかった座り方が正しい姿勢に近づくことで腰痛が無くなり、その感動をインターネット上で発信した結果が現在の評判です。
口コミというやつです。
いまではSNSでその評判が知れ渡っているわけですね。
だって家具は広告や宣伝をほとんどしません。テレビCMだって見たことないですよね?
ということで、アーロンチェアと腰痛の関係は、そもそも販売している側ですら評判を聞いて知ったぐらいのことです。
なんにせよアーロンチェアに座ることで姿勢が正しくなり、健康的に座り作業が出来るわけですからそれに越したことはないです。
なおかつ座面や背もたれの座り心地も良いので快適度が高いです。
座ると太ももが痛いという人もいますが、相性は当然としてサイズ選択が合っているか、それから慣れの問題もありますよ。ペリクルサスペンション(メッシュ状の素材の名称)が馴染んでくるまで時間がかかる場合もあります。
”アーロンチェアに座ることで腰痛が悪化”したとか、”腰痛になった”なんてことは理屈には合いません。人間として正しい背骨や腰の形に近づけることが目的なので、アーロンチェアに座ることで腰痛になるといった機能はありません。
腰の状態や疾患や病気によってはそういったケースがあるのかもしれませんが、もうそういった人はそもそもアーロンチェアに限らずどんな椅子に座っても悪化してしまいます。根本的に医者の診断と指示に従って生活してください。
もうすでに腰が曲がっているとか、腰を痛めているとか、変形しているとかそうした人はアーロンチェアに座ろうがどうしようが無理です。
むしろおかしくなった背骨を正しい形に近づけること自体も負担になるかもしれません。つまりどうしようもない。
大前提としてアーロンチェアが合わない人はいますよ。
全人類に合う椅子を作るのは無理です。
それにアーロンは医療器具でもありません。
正しい理解をしているか、正しく使っているかが大切
”アーロンチェアが合わない”とか”アーロンチェアは辛い”とか評価をする人がいますが、当然そういった人がいるのは前提として話しますが、ちゃんと正しく理解をしているかどうかが大切です。
よくあるアーロンチェアのここがダメと言われたり見たことで書いてみますので誤解を解消してみます。
・肩こりする、肩こりがひどくなった
これはアーロンチェアだからといってこととは若干違い部分があります。
肩こりの原因は椅子というより、身体、姿勢、環境の問題が大きいです。
そもそも身体を動かしていない人、運動をしていない人、ストレッチをしていない人、筋トレをしていない人は肩凝りしやすいです。長時間同じ姿勢で作業することも椅子の使い方として間違っています。
ディスプレイの位置は適切か、デスクの高さはどうか、肩をかばって作業しているか気にしてください。
アーロンチェアで正しい姿勢で前傾体制をとることで腰の負担は減るのですが、正しい姿勢をすることに集中するあまり背中や肩が動かなくなることで肩こりがするようになるかもしれません。
腰にだけ集中せず、身体全体を動かすストレッチが必要です。
ヘッドレスト(頭を載せるパーツ)があることで肩こりが無くなるということもちょっと違うと思います。ヘッドレストがあると首の可動範囲が狭くなりますし頸椎を圧迫する首の角度にされてしまうこともありますから、肩こりより長期的に見て重大な身体への問題がある可能性があります。
ヘッドレストは寝るためも物ですからフルフラットになる椅子には必要なものです。つまり寝るための物ですね。
ワークをする椅子ですからアーロンチェアにはありません。
・胡坐(あぐら)をかきたい
あぐらは腰や背骨に負担がかかりやすいです。背筋を伸ばして作業をするには難しい姿勢ですから結局猫背になってしまいます。さらに膝への負担もかかるのと同時に血管を圧迫しますので血流を阻害します。
「それでも胡坐が楽なんだからしたいんだ」という人は別に止めませんが、身体は悪くなっていく一方ですね。もう身体に悪い姿勢を楽だと錯覚してしまっているので今一度プロに姿勢や座り方のレクチャーをしてもらったほうが良いです。
どうして胡坐を楽だと感じるかですが、その理由の一つに腹筋をあまり使っていないことが挙げられます。
筋肉を使わないから楽だと勘違いしてしまっているんです。つまりそれだけ筋肉量に乏しいということでもあるので健康的な身体を求めるのならもう一度人体の構造から理解をしてもらえると良いです。
・ポスチャーフィットの意味がない
ポスチャーフィットは腰の仙骨をサポートするパーツですが、意味がないなんてことはありません。
これも機能をちゃんと理解して正しく使ってもらえればわかってもらえるはずです。
・膝裏が痛い、肩が痛い、
そもそもそのアーロンチェアのサイズが自分に合っていますか?
とりあえずBサイズを買っておけば良いということはありませんよ?
サイズ目安表はあくまで目安なんですから、しっかり見極めないといけません。
正しい位置に座っているかも肝心ですね。
フットレストを使えば太ももや膝はかなり楽になるので使ってください。
・冬に寒い
身体の温度を均一に近づけるためにペリクルサスペンション(メッシュ状の素材)を採用しているのでそういうものです。
お尻や背中が温かくなると身体の温度が変わりますのでそちらに意識がいったり集中力が切れやすくなったりすることがあります。
動画で腰痛が治るかについて解説しました。
こちらも参考にしてみてください。
アーロンチェアの正しい使い方を動画で紹介
これさえ見ればアーロンチェアの座り方はよくわかりますよ。
腰痛に悩む人は特に座り方を参考にしてください。
以上がアーロンチェアと腰痛の関係です。
他のハーマンミラー社のワークチェアの評判が知りたい場合は下記リンクからどうぞ。
私のお客さんの中にも、「今まで何していても腰が痛かったけど、もうアーロンチェアに座っていると腰が楽だから、もう一日中座っています!おかげで仕事が捗るので最高です!」なんて感想を後日話してくれる人たちもいるので、その人にぴったりハマれば最高の経験を得られるはずですよ。
アーロンチェアを購入するのに最適のハーマンミラー正規販売店として私のお店があります。関東の倉庫に在庫を持っています。宣伝です。amazon payと楽天ペイの利用が出来ます。30回分割払いまで金利無料のショッピングクレジット(ローン)で販売しています。
お買い上げいただいた方には「専用高品質アームカバー」と「オリジナルフットレスト」のプレゼントをしており、「不要椅子の同時引き取り処分」も希望があれば出来ます。
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オンラインから購入していただく方には、私が作成した座り方や姿勢を図で書いたもの、使い方の注意点や保証の段取りなど、見ればそれだけで作業環境が改善される資料をお送りしています。
コメント
でもリクライニングしてる時は思う、どう考えてもヘッドレストあったほうがいいって、というかヘッドレストないならリクライニング機能ほぼいらなくねって思う。あっても10度くらいでいい
その辺は人の好みによりますが、リクライニングはストレッチをするためなので身体を伸ばしてください。