ここはニューヨークのマンハッタンにあるニューヨーク近代美術館(MOMA)の館内です。
MOMAは撮影OKなのでこの写真も大丈夫です。(ただしフラッシュはダメ)
映っているのは「キッコーマンしょうゆ卓上びん」です。
そう、日本人には馴染みのあるあのキッコーマンの卓上の醤油さしがMOMAの永久貯蔵品(パーマネントコレクション)に選ばれているんです。
しかもこのように常設されています。すごいことですよ。
キッコーマン株式会社
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この醤油さしは日本の工業デザイナー榮久庵 憲司 氏によって1961年にデザインされました。
それまでの醤油さしは”液だれ”がしやすく、お皿に醤油をさした状態で食事をするのが一般的でした。
それがこの形状だと”液だれ”がしづらく、さらに長期間保管をしていても”さし口”が詰まることがないという優れたデザインなんです。そのため食品自体に直接醤油をかけて食べることが一般的になりました。
まさに「用の美」ということですね。
「形は機能を伴う」とも言えます。
これはワイングラスのリーデル社の言葉を借りました。(以前リーデル社のワイングラスを販売していたので)
デザイナーの役割は問題を解決するということがよくわかる醤油さしです。
そうしてよく眺めれば、馴染みのあるボディでも美しさを感じることでしょう。
身近なものでも、目を向けてみると当たり前が当たり前じゃなくなるかもしれません。
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