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ベルトイアのダイヤモンドチェアの製造風景

ダイヤモンドチェア

ハリー・ベルトイアのダイヤモンドチェアは美しく彫刻のようなデザインは名作家具として半世紀を超えても愛されています。

ベルトイアのセンスがいかんなく発揮された傑作です。

そして彼の職人としての意思も継いでいる椅子でもあります。

 

金属彫刻家ながら名作家具を作った「ハリー・ベルトイア」の説明とストーリー
彫刻家なのに家具も製作したベルトイア。彼の功績によりイームズワイヤーチェアが生まれるなど、ワイヤー状のチェアの発展に大きな影響を与えました。その後Knoll社からダイヤモンドチェアやバードチェアといった彼の魅力が詰まった椅子もリリースされたことで一躍有名デザイナーの仲間入りをしました。そんな彼の人生を紹介します。

 

50年代の発売当時も現在もベルトイアの家具の正規品を製造販売しているメーカーは米国のKnoll(ノル、ノール)社です。

高級家具メーカーですのでダイヤモンドチェアもそれなりの価格がします。

日本でも一脚20万円近くします。(ラージダイヤモンドチェアは2018年現在日本未発売)

 

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どうして高額な椅子になるかというとそれは製造方法にも関係するからです。

先述のベルトイアの職人としての意思を継いでいるということに関係し、過去と現在とで作り方を大きく変えていません。

 

製造風景の映像がKnoll公式youtubeに上がっているのでご覧いただくとよくわかります。

 

このように多くの部分を手作業で製造しています。非常に手間がかかるのはご覧のとおりです。

そのおかげで接合部も磨きも美しく洗練された椅子として仕上がっています。

 

Knoll社は昔からレベルの高い家具を作るメーカーとして、見た目だけでなく製造工程にもこだわっています。

デザイナーのスペックに従うためにこうしたモノづくりをしています。

 

現在ではワイヤーを組んだ椅子自体は数多く存在しますが、大半は機械化されたオートメーションでの製造となっています。

初期投資はかかるのですが、量産するにはこちらの手法の方が圧倒的に早くまた製品コストも下げることが出来ます。

 

Knoll社がそうしないのはベルトイアの魅力を最もよく伝えるためかもしれません。この製造方法はまるで一台一台を特注しているようです。

この職人的な製造により椅子自体の値段もそれに比例した価格となっています。

 

製造工程は重要です。見えないからこそ気になる部分です。

ただの家具と思わず、Knoll社の家具は美術的な扱いをされるほどです。それはこうした手の込んだ製造をしているからこそです。

 

本当に素晴らしい家具は見た目だけでなく、どうやって作り上げられているかも大切ですね。

 

あとダイヤモンドチェアでググると模倣品ばかり出てくる現状は困ったものです。正規品を知ってもらえると良いです。

 

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