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なぜ欧米デザインの椅子の座面が高いのか?

椅子の座面が高い理由
欧米メーカーの椅子は座面の背が高いです。

だいたい座面高が43-48cmぐらいでしょうか。たまに50cmなんてのもあります。

ここ日本で日本人の平均身長で考えると座面が高すぎます。

椅子に座った時に足が地面に着く方が珍しいです。

これには理由が3つあります。

 

1. 平均身長

欧米と表現すると雑ですが、日本に入ってくる欧米のメーカーの椅子の国を見れば、日本より平均身長が高いことがわかります。

以下は成人男性の平均身長の目安です。

平均身長
日本 約171cm
アメリカ 約177〜178cm
フランス 約179cm
ドイツ 約180cm
イタリア 約174cm
オランダ 約183cm

だから必然的に椅子の座面高も高くなります。

 

2. 靴文化だから

実はこれが大きな要因です。

靴を履いたまま室内で椅子を使用する文化を想定していると、靴の厚みを想定した高さとなります。

だから椅子の座面高も高くなってしまうわけです。

 

3. デザイン優先

椅子の命は脚です。

足が美しいと全体的なバランスも見栄えも良く見えます。

だから審美的な理由で脚を長くしている場合があります。

でもこれはデザイナーの自己都合の事なので、あまり良いデザインとは言えません。

 

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日本市場とのズレと家具業界の構造

対して日本は室内で靴を脱ぐ文化で平均身長も低くなります。

だから欧米のメーカーの椅子は高さが合わなくなるわけです。

でも日本の家具需要の6-7割ぐらいは法人物件なので、靴で使用する場所を想定しています。

だから靴文化に関してはそのまま流用できますが、どちらにしても家庭で利用するには合いません。

日本で家庭で椅子を使う場合、もっとも最適なのは日本の家具メーカーの日本向けサイズを選ぶことなんです。

 

でも家具業界は権威主義が強く、欧米のデザインに憧れや理想を抱きやすいため、デザインだけで選ばれやすいです。

 

ただし過去にはこの問題に対して取り組めていました。

欧米のメーカーは日本に進出する際に現地生産をしていたからです。

日本の工場を作り、日本人を雇用して家具の製造をしており、その際に日本向けにローカライズをしていました。

現地のことは現地でやるのが一番です。

しかしある時期からグローバル戦略の一環で、現地生産を辞めていきました。

採算が合わないといった事情もあるかもしれません。

そうして欧米の現地工場で生産されたものを日本も輸入して販売するのが当たり前となりました。

こうしたことで問題がいくつか出てきました。

一つ目は価格です。

現地生産の頃と比べると格段に高価格となりました。

特に輸入コストは大きいため高額になりやすく、納期もかかります。

さらに現地仕様のそのままなので、椅子の座面が高いままといった日本では不利な条件となってしまいます。

 

アジアに関しては中国に工場を作ることが多いですが、中国で作ると次の瞬間には何故か同じデザインの同じクオリティの製品がオリジナルメーカー以外で販売されるようになります。

実際にそうした事例も多く、オリジナルメーカーと置き換わってしまうケースもあります。

今の家具業界のグローバル化に伴う戦略が、ユーザーにとって良いことなのかは疑問があるのが現状です。

 

結論

ということで、好みを除けば日本の家具メーカーの椅子を使うのが一番良い訳です。

だって現地にローカライズしているどころか、日本を想定したデザインだからです。

 

ただ好みはありますので、それはそれとして欧米だろうが好きな椅子を使えば良いと思います。

足が地面につかない時はフットレストを使いましょう!

筆者のお店「case study shop NAGOYA」

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初代ハーマンミラーエルゴノミックアドバイザーであり、ハーマンミラーコレクションアンバサダー(全国一位)でもあります。
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