以前に比べるとヴィンテージ家具の価格は急激に上がっています。
特にフランス系やスカンジナビアン系の家具の値上がりは顕著です。
アメリカンミッドセンチュリー系のヴィンテージ家具の値上がりは上記ほどではありませんが、それでも大きく値上がりをしています。
それこそイームズの家具もどんどん値上がりしており、ものによっては10年前の2倍になっていたり、20年前の数倍になっています。
いつまでも昔の価格で考えている人がわりといらっしゃいますので、この価格を現代のものにアップデートをしてもらうと良いです。
(Hベース)
例えばイームズシェルチェアに取り付けるHベースです。
これはつい10年程前までは1脚￥5,000～ぐらいが相場でした。
もうそんな価格で手に入ることはありません。
いやわかりますよ、Hベースなんて最も安価で大量に存在し、何だったら以前はシェルを購入したらHベースが無料でついてくるぐらいのものでした。
私も昔はヴィンテージの仕入れをする時に、Hベースだけ大量にあるからタダでも良いからもらってなんて言われたぐらいのベースです。
(スタッキングベースのDSS)
でも今やHベースも数が少ないですし、価格も仕様によって異なりますが￥15,000～￥20,000以上するのが普通ですからね。
スタッキングベースも同じぐらい値上がりしていますし、他のベースについてはそもそも数が少なくなりすぎて見かけることすら減りました。
もちろんそれに合わせてサイドシェル/アームシェルの価格も高騰しています。
以前からレアカラーだったようなシェルは価格が二倍、三倍になっています。
価格が上がっている理由は単純に古いものは年数が経つごとに価値が上がるのと、日本以外のアジアの国で需要が高まっているからです。
だから日本で数も少なくなっていっているんですよね。
お金を出すところに引っ張られていくのは世の常です。
いつまでも10年前や20年前の価格をされても、それではもう手に入らないので諦めてもらうしかないです。
昔のロレックスの価格を言われてもしょうがないですし、昔のウィスキーの価格を言われても普通には手に入りません。
昔の株価の話をしていたらいつまで経っても投資なんてできないのと同じです。
今は昔に比べて高いなんて言っても、企業の業績が上がっていれば株価も上がるのは当たり前ですし、そこで購入した人たちはさらなる株価上昇の恩恵を得られるわけです。(もちろんその逆の結果もありますが配当もあります）
いますよね、いつまでも「割高だ」なんてことだけ言って何も買えない人。
結局それから株価は上がって利益を得る人たちがいるんですよ。
それで上がった株価を見てまた「割高だ」なんて言って何もできないでいるとまたその繰り返しです。
家具の価格も10年後にはどうなるかわかりませんので、自分が求めるタイミングで手に入れるのが良いと思っています。
別に価値が下がろうが自分で好きな家具を手に入れたらなそんなことは関係ないです。
昔の価格は昔の価格として、今の価格で自分が求めるものを手に入れるようにするのが健全ではないでしょうか。
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