– AKA –
デザイナー:Konstantin Grcic (コンスタンチン・グルチッチ)
2022年にコンスタンチン・グルチッチ(Konstantin Grcic)がデザインをした「AKA(エーケーエー)」は現代では珍しい三本脚のプライウッド製の椅子です。
このプライウッド構造の椅子はどことなくミッドセンチュリーな印象を受けますが、現代の新しい椅子の装いを持った不思議なデザインです。
イタリアのマジス(MAGIS)社から新発売されました。
多目的な使い方を目的とした三本脚の椅子
AKAという製品名は「 Also Known As 」の頭文字から付けられています。
「またの名を~」と訳されるようにこの椅子はダイニングチェアとしても、スツールとしても、サイドテーブルとしても使える多機能デザインです。
やはり注目はプライウッド製の三本脚デザインということです。
現代ではスツール以外には安全性の面から少なくなった構造なので、それを新作としてリリースするのは優れたセンスがあってのことでしょう。
後ろ側が二本脚で前が一本脚にしているのは人間の足を含めると合計5本脚になる理論によるものと思われます。
>>3本脚の椅子が作られた理由と4本脚の椅子とではどちらが安定する?
座面から伸びる脚の構造はペリアンチェア(オンブルチェア)を思い起こします。
全体的に見ると似ていませんが、細部がどことなく共通点を感じます。
ミッドセンチュリーなデザインにも見えるので同じプライウッドの椅子を作ったイームズやヤコブセンらと相性が良さそうです。
ダイニングテーブルに4脚並べるより、インテリアデザインのワンポイントとして1脚採用される需要が高そうです。
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