日本では「市松模様」と呼び英語圏では「チェッカー」と呼ばれるこの柄は、日本の古墳時代には既に存在する柄です。
市松模様という呼び方は江戸時代の歌舞伎役者「初代佐野川市松」が由来だとされています。
チェッカーはchecker(チェッカー)と呼ばれるゲーム盤の模様からそう呼ばれています。あるいはチェック(柄)とも呼びます。
この模様は見る人によって思い浮かべるイメージが大きく異なります。
人によっては服の柄ですし、最近だと鬼滅の刃でしょうし、デザイナーならこれは透明※でしょうか。※グラフィックにおいて透明を表すイメージが市松模様です
でも家具好きだとこれはミッドセンチュリーのイメージでしょうね。
市松模様がミッドセンチュリーの理由
この市松模様はハーマンミラー社のテキスタイルデザイナーを務めたアレキサンダー・ジラードが手掛けたテキスタイルデザインにある柄です。名前はそのままチェッカーです。
そのためハーマンミラー社の製品にはチェッカー柄の張地を使った家具が多く存在します。
その影響で家具好きの、特にミッドセンチュリーデザインが好きな人にとって市松模様はジラードのイメージが強いです。
ひいてはチェッカー柄の家具と言えばハーマンミラー社という印象にもなります。
イームズシェルチェア、ソファコン、デイベッドなどなどヴィンテージ市場ではチェッカー柄を使ったハーマンミラー社の家具が多数存在します。
もちろんチェッカー柄の家具はそれ以前から存在しますのでジラードがオリジナルじゃありませんが、多用している印象が強いのでジラード=チェッカーとなりました。
これもあって日本の家庭にもハーマンミラー社の家具は相性が良かったのでしょうね、デザインに歴史と通じる部分があるからでしょう。
またチェッカー柄を生地使う傾向が少し復活してきているので以前より見かけることが増えていくかもしれません。
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