– Plia Chair Rattan–
デザイナー:Giancarlo Piretti (ジャンカルロ・ピレッティ)
ジャンカルロ・ピレッティが1967年にデザインをした折り畳み椅子の名作椅子「プリアチェア(Plia Chair)」のバリエーションの一つに、背と座がラタン(籐)になった「プリアチェアラタン(Plia Chair Rattan)」がラインナップされています。
ラタンとスチールを組み合わせた名作折り畳み椅子
基本構造はプリアチェアのままで背と座に木枠のフレームとラタンを使った構成をしています。
プリアチェアラタンはプリアチェア販売初期からラインナップされていますが、ヴィンテージ市場では数が少ないデザインです。
当時はフレームにアルミ(現在はスチールとアルミ)を使っており金属とラタンの組み合わせは一見奇妙な感じもしますが、金属など異素材とラタンを合わせる構成は1925年にマルセル・ブロイヤーがチェスカチェアをデザインしたように、それ以前からある組み合わせでした。
しかし折り畳み椅子としては初めてに近い構造なので珍しさがあります。
(折り畳み椅子は20世紀初期には存在しますが、プリアチェアの折りたたみ機構はプリアが最初でした)
ラタンにする良い点は見た目と座り心地です。
通常の透明の背と座は当時セルロース(現在はポリカーボネート)を使っており弾力はありません。
ラタンになることで座ると少し沈み込む弾力があります。
このため座り心地が良くなっています。
逆にラタンは天然素材のため扱いに気を付けなければならない点があります。
プラスチック座面と違いと鋭利なものが刺さるとラタンは切れますし、硬いものですることもラタンを痛めます。
ラタンは湿気にも弱くあまり湿度が高いところで放置をするとカビが生えることもあります。(プリアチェアの構造では湿気がたまりづらいですが)
水分をこぼすことでシミになります。
見た目がモダンで格好良いので普段使いの椅子としても活躍します。
予備の椅子としてもサイドテーブルとしても使えますので家庭でも1脚あると便利ですね。
現行正規品は当時と同じ「アノニマ・カステッリ(ANONIMA CASTELLI)」社が製造販売しています。
>>【ANONIMA CASTELLI/アノニマカステッリ】 プリアチェア ラタン Plia Chair Rattan 商品販売ページ(私のお店です。amazon payなど利用できます。)
ラタンがどのぐらいの柔らかさかが良くわかりますし、問題の座った際のギシギシ音について変わったことがあります。
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