東京都・小平市にある武蔵野美術大学は国内外の名作椅子を400脚以上収蔵することで有名な大学です。
そんな武蔵野美術館で名作椅子を一堂に公開して座ることも出来る展示会が開催されています。
実際に行ってきましたので現地レポートをします。
みんなの椅子 ムサビのデザインⅦ 開催概要
- 会期:
- [前期]2022年7月11日(月)–2022年8月14日(日)
[後期]2022年9月5日(月)–2022年10月2日(日)- 7月16日(土)・17日(日)は本学オープンキャンパス開催予定のため、混雑が予想されます。
来場予定の方は必ずこちらをご確認ください。- 会期時間:
- 12:00–20:00(土・日曜日、祝日は10:00 – 17:00)
- 休館日:
- 水曜日
- 入館料:
- 無料
- 会場:
- 展示室1・2・4・5、アトリウム1・2 他
- 主催:
- 武蔵野美術大学 美術館・図書館
”当館は1967年の開館以来、コレクションの柱の一つとして近代椅子を収集してきました。現在所蔵数は400脚を超え国内有数の規模を誇ります。本展は、この中から精選した約250脚の近代椅子を当館の1階2階の全フロアに展開し、コレクションの全容を紹介するとともに、近代椅子デザイン史を俯瞰する、当館にとって初めての試みとなります。会場内に並ぶ一脚一脚の椅子には、素材や技術をはじめ時代、地域、思想の背景があり、これらの椅子を座り比べることで、それぞれの椅子の特長と椅子デザインの変遷を体感する機会となることでしょう。”
詳しくは公式HPをご覧ください。 https://chairs-for-all.musabi.ac.jp/
小平市は初めて行ったのですが『ここが東京都・・・?』と思うぐらいのどかなところですね。
水は透き通り木々は多く自然豊かな場所でした。
展示は武蔵野美術大学の美術館・図書館で開催されています。
中に入ると数多くの名作椅子が並べられています。
地面に置かれている椅子はすべて触って座ることが可能です。
入場する際に透明ビニール手袋の装着が必要です。
また暑い時期は汗で椅子を汚さないように完全に身体を乾かしてから座ったほうが良いです。
展示内に椅子の説明などは無く代わりにQRコードが設置されています。
スマホで読み込むことで特設サイトに飛び椅子の解説ページを見ることができます。
こちらのページ
https://chairs-for-all.musabi.ac.jp/outline#exhibition
見渡す限りの有名椅子ばかりですので少しでも椅子の知識がある人には楽しい空間です。
椅子に興味がない人にとって新鮮なデザインばかりなので楽しい空間です。
椅子を見る限りはヴィンテージにこだわっているわけではなく現行品も見られます。
新しくても古くてもそこはこだわらずに保管をしているようです。
プライウッドチェアなんかは普通に現行品ですしね。(ヴィンテージ品だったら座らせられませんけど。)
イームズ、ベルトイア、アルビニ、クッカプロ、ウェグナー、ヤコブセン、アールニオ、ベリーニ、ムルグ、etc…、名前を上げればキリがないほどバラエティに富んだ展示内容です。
展示は何部屋にも分かれて椅子が展示されています。
入口に見える範囲だけではなく二階の奥や実は一回の入り口横に入れたりとよく探してください。
コンセプトごとに分かれています。
日本の椅子コーナーもあります。
戦後の激動を素材の工夫を生かして生まれた銘品ばかりです。
素朴で建築的な構造が本当に格好良いです。
そして最も貴重なコーナーはこちらです。
特別な空間に展示されたこの部屋には倉俣史朗と梅田正徳の貴重な椅子が展示されています。
特に真ん中に写っている「ミスブランチ」はあまりにも貴重品で現物を見ることすら珍しいものです。最近オークションで超高額で取引されておりますます貴重度に拍車がかかっています。
触ることすらこの部屋はNGですが、見ることが出来るだけでも充分です。
動画で現地レポートを紹介しています。
映像のほうが実際の光景がわかりやすいのでぜひご覧ください。
ということで武蔵野美術大学&みんなの椅子展の光景でした。
椅子好きはもちろん、椅子に興味のある人は絶対に行くべきです。
仮に遠くてもそれだけ価値はありますよ。
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