(https://www.eamesoffice.com/blog/examining-excellence-on-the-anniversary-of-charles-and-ray-eames/)
アメリカンミッドセンチュリーモダンを代表するデザイナーと言えばチャールズ&レイ・イームズ夫妻です。
そんなチャールズですが、残っている映像、写真、どちらもいつも似たような服装をしています。(晩年は除きます)
これにはちゃんと理由があるんです。
どうしてイームズは同じ服を着るのか
チャールズがいつも同じような服装をするのは「服装を考える時間を仕事に回せるから」です。※追記:情報ソースはイームズ夫妻のドキュメンタリー映画から
毎朝毎朝、服装を考える時間を使うのなら、それを仕事に向けたいということです。
考えるというリソースは有限なので、クリエイティブなことだけに使いたかったということですね。
だから、似たようなシャツやパンツをいくつもストックしており、毎朝、目についた服をそのまま着ていたそうです。
(工芸ニュース 昭和22年)
チャールズは相当忙しい人だったらしく、時間がなさ過ぎて自分のスタジオに理容師を呼んで、そこで自分の髪の毛を切ってもらいながら仕事の指示をしていたほどだそうです。
上写真は実際にその時の光景です。
クリエイティブな仕事をしているチャールズは、「考える」ということを極力自分の仕事に関することだけに使いたかったということですね。
この毎日同じ服装をするというのは最近でもっとも有名なのは故スティーブ・ジョブズでしょうか。
彼は「決断の回数を減らす」という理由で服装は毎日ほぼ同じものを着ていました。
これも”考えるエネルギーを仕事に向けたい”ということですね。
彼らだけでなく、こうした理由で毎日同じ服装をする著名な人たちが存在します。
クリエイティブで革新的なことをする多忙な人たちらしい理由ですね。
対照的にレイはいつもガーリーな服装をしておりファッショナブルでした。
色彩担当でもあるので、服装は仕事のクリエイティブを発揮する場でもありますからね。
こうした理由でチャールズ・イームズは毎日同じような服装をしていたわけです。
どうでもいい話ですが、今年から私も同じ服装ばかりするようになりました。
毎日黒のTシャツに黒のパンツです。夏はそのままで、寒くなったらアウターだけ変えるようにしています。
別に彼らの真似をしているわけではありませんが、やることが増えすぎて服を考える時間が辛くなってきたのでそうしています。
同じような服を10着ぐらいまとめて買いました。服を買いに行く回数も減らしたかったので。
いやあの、彼らに比べたら私なんて極小のミジンコ未満の存在ですから、そんな服を決断する機会を減らさないといけないような人物じゃないのはわかっていますよ!
たまたま私もそうなってしまっているだけです。
服にお金をかけないというわけではないんですよね、これって。
同じような服でも良い服を着まわすのが大切です。
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