親愛なるマーリさんへ
2020年10月24日(金) ―11月29日(日)
東京・銀座の無印良品 銀座の6FにあるATELIER MUJI GINZA Gallery1にて10月19日に逝去されたエンツォ・マーリを追悼し「親愛なるマーリさんへ」が開催されています。
無印良品とマーリとのあいだに生まれた製品や貴重な図面や資料などが展示されています。
親愛なるマーリさんへ開催概要
親愛なるマーリさんへ
コロナ禍の遠い日本でマーリさんの訃報に接し、驚きとともに深い悲しみでポカンと空いてしまった心に、共にモノの創作に関われた事への感謝の想いが沸き上がっています。
よく怒鳴られ、笑い、そして長い沈黙と思考の時間を共有しました。甲斐あって実にエッセンシャルな解をご提示いただきました。
モノの話よりは、社会のこと、人間のこと、伝統や文化のことの議論の方が長かったですね。
マーリさんと約束した「栗の木プロジェクト」は東京のMUJI銀座で展開しています。一度、日本に来るとおっしゃっていたのに残念でなりません。
次の世界では、飛行機よりも早く飛んで来られるのでしょうか?
今日のところは、この世でのマーリさんの偉大なデザインの功績と素晴らしい人間とその一生に敬意と感謝の意を表し、衷心よりご冥福をお祈り申し上げます。株式会社 良品計画
代表取締役会長 金井 政明
“栗の木プロジェクト”を植える。
2002年、無印良品ではイタリア デザイン界の巨匠、エンツォ・マーリによるプロジェクト、テーブルと椅子、計19点を発表しました。
以来両者の交友関係は続き、ある日マーリは、私たちにこう語りました。
「かつてデザインは、平等の名のもとに優れたスタンダードを生み出す役割を担ってきた。しかし高度成長を経て、目先の商品を売るための手段に成り下がった。私はデザイナーであることを恥じている。 これから提案するのは、目先の経済ではなく、栗の木を植えその木が成長し、やがては人々がその実を味わい、木陰で憩えるような、長い目で未来へと持続するプロジェクトだ。企業はそうした視点を持つべきではないか」
私たちはこれに賛同し、ここから何ができるかを皆さんと一緒に考えていきたいと思います。
そこから、ゆっくりと大きく枝葉が伸びていく姿を想像しながら。
- 時間:
- 10:00 ― 21:00
- *現在短縮営業中です。最新の情報は本ウェブサイト、お知らせ欄をご確認ください。
*営業時間・休館は、店舗に準じます。
無印良品とエンツォ・マーリとの関係は長いです。
アトリエムジ銀座オープンの初回のイベントもエンツォ・マーリにスポットを当てたものでした。
これからもマーリと無印のコラボレーションは続いていく予定だったのでしょうが、それが途絶えたと思うと寂しいものですね。
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