さりげなくウォールストリートジャーナル(THE WALL STREET JOURNAL)から取材を受けました。
話題は「河野大臣によるFAXの廃止について家具現場に関わる身としてどう思うか」です。
家具販売業現場でFAXは必要か
記事はこちらです。
(サインインが必要で英語のみです)
記事のタイトルは「One Man vs. the Fax Machine: A Battle to Defeat Old Tech in Japan 」です。和訳するなら”一人の男vsFAX機:日本の古い技術を倒す戦い”でしょうか。
私の答えが一文掲載されています。”said Takayuki Ogiso, the owner of a furniture shop in the central city of Nagoya.”と書いてありますけど、『なんでこんな奴に聞いたんだ?』と思われそうです。
河野大臣によるFAX廃止推進についてご存知ない方はニュース記事を参考にしてください。
FAXは不便で古い技術ということで廃止にする方針というものではあるのですが、取材目的は「私が普段家具販売業を商売する上で、この政策(?)をどう思うか、そしてFAXが必要か」というものでした。
この家具業界ですが、テクノロジーを取り入れて最先端を行く家具メーカーもあれば、かたや1人で家具製作や修理、張替などをやるローテクな人たちもいます。
私が取引している職人のなかにはメールアドレスすら持っていない人もいます。
そうした相手にはFAXでしか発注依頼ができません。
年齢も年齢なので新しいシステムを取り入れることは負担となるため出来ません、今までと変わらない受注形態を好みます。
お客さんも年を取られた方は電話かFAXしか使っていない人たちもいます。
そういった方に『メールを使って』と伝えても覚えられません。
無理に覚える必要もないですし、これから現場でガンガン働くわけではないですから。
だから私もFAXは無くせません。
手段は相手のために使うものではあるので、FAXを使う人たちがいる限りはこちらもFAXを使う必要があります。
別にそれで私は負担とは思いませんし、FAXの良さもありますから相手に合わせて行動を変えるだけです。
覚えられないことは覚えられません、技術についていけない人たちもいますから、少なくとも私のような現場で働く人間は相手に合わせてFAXは使い続けます。
家具業界全体でFAXが無くなるのは相当先の話でしょう。
コメント