埼玉県さいたま市浦和に「埼玉県立近代美術館」があります。
ここでは美術的価値のある絵画や彫刻などアートを収蔵しているだけでなく、数々の名作椅子をコレクションしてあり別名「椅子の美術館」とも呼ばれています。
どのぐらいのコレクションがあるのか実際に行ってきて確かめてきました。
数々の名作椅子を紹介
埼玉県立近代美術館の住所はこちら。
〒330-0061
埼玉県さいたま市浦和区常盤9-30-1
Tel 048-824-0111
Fax 048-824-0119
開館時間:10:00〜17:30
(展示室への入場は17:00まで)
資料閲覧室(3階)は13:00~17:30
私は名古屋から行ったのですが、東海方面、西日本方面から行く場合は東京駅で京浜東北線に乗り換えて北浦和駅で降車すれば徒歩三分です。
いまグーグルマップがちょっとおかしくて、調べると遠回りのルートを表示するので気を付けてください。とにかく北浦和駅に到着するように考えてください。
まず椅子ですが、時期や日によって展示内容が変更します。
受付では”今日座れる椅子”という資料を貰うことができます。
もし全ての椅子を観ようと思ったら展示室内にも行かないといけませんから企画展の入場料が必要です。一緒に企画展も見ていくと良いですね。
椅子の展示は特別な展示場があるのではなく、この美術館の通路やロビーなど各所に点々と置かれています。
そして椅子はどれでも座ってOK。撮影もOKです。(確認しました。)
こちらのロビーにはミース・ファン・デル・ローエのバルセロナスツールにバルセロナテーブルが置かれ、マルセル・ブロイヤーのワシリーラウンジチェアが置かれています。
どんな椅子があったのかいくつか紹介しますね。
エーロ・サーリネンのウームチェア (ラージではない)
ヘリット・トーマス・リートフェルトのレッド&ブルーチェア
ピーター・オプスヴィックのガーデン・リトルツリー
チャールズ・レニー・マッキントッシュのアーガイルチェア
ハリー・ベルトイアのダイヤモンドチェア (日本製ですね)
ウォーレン・プラットナーのプラットナーラウンジチェアとスツール
ジャン・ミッシェル・ヴィルモットのエリゼチェア
(奥から)
ジョナサン・デ・バス&ドナルド・ドゥルビーノ&オロ・ロマッツィのパルミラチェア
田辺麗子のムライスツール
柳宗理のバタフライスツール
マルセル・ブロイヤーのチェスカチェア
ロビン・デイのトムバックとアイリーン・グレイのアジャスタブルテーブル
エーロ・サーリネンのペデスタルアームチェアとサイドテーブル (チューリップチェア)
スタジオ65のマリリン
ピエール・ポランのタンチェア
アルヴァ・アアルトのパイミオチェア
オリヴィエ・ムルグのブルム(右)とジン(左)
ガエターノ・ペシェのドンナ
などなど美術館内を歩けば名作椅子が置いてあります。まだまだ紹介出来てないだけでもっとたくさんありますよ。当然ですがコピー品はありません。
特に珍しい椅子としてドンナ、マリリン、テラッツァ、リクソン、アーガイルでしょうか。これらを座れるというのはあまり無いと思います。
興味深いのは長年使いこまれた椅子という部分です。
新品ではわからないのが”使っていくとどう経年変化していくか”です。それがここでは確認できるのが貴重な情報です。椅子の頑丈さも分かりますね。
いま展示されているのはたまたまこれらの椅子というだけで、過去からは本当に多くの椅子がこの美術館にはありました。
椅子だけのカタログも売っていまして、これを見るとかなりの数が収蔵されていたのがわかります。
こちらの美術館では2013年に倉俣史郎展を開催しており、氏の貴重なプロダクトは言わずもがな、その時には代表貴重作のミスブランチも展示されていたそうです。
行っておけば良かったです・・・でも図録が今も残っていたので買ってきました。良かったです。
今後も椅子デザイン関連のイベントを開催することはあるでしょう。
今後の情報に期待しましょう。
椅子好きだったらいつか行ってみてください。
富山にも椅子がたくさんある美術館がありますよ。
追記:後日というか五年後に再訪して動画を撮りました。
コメント
[…] ソースhttps://ogitaka.com/2019/05/11/the-museum-of-modern-art-saitama/ […]